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特集

チャレンジ!コメ輸出 探そうあなたのお客さんは世界中にいる【後編】



A3:私はカリフォルニア産のジャポニカ米を購入するか、もしくはカリフォルニア米(中粒種)を購入しています。

A4:日本産米は手に入らない、入りにくい環境ですが、カリフォルニア産のジャポニカ米を考えてみて、値段の方は高くなってきたな、と感じます。周りの友人達も特に玉錦を購入する家が多いですが、錦という、中粒種を使っている友達も多いです。私自身は、今回、『夢』から『錦(中粒種)』にダウングレードしました。日本産のジャポニカ米としては、15ポンドで30ドル以下ならば購入を考えるかと思いますが、値段だけ比べてみて、他のお米が20ドルあたりで買えるとすると、そこを日本産米だから、とその10ドルを出すか、というと、意見が分かれると思います。可能ならば、カリフォルニア産のこしひかりあたりと匹敵するくらいの値段(20ドル前後・約1,600円)ができたら、購入者はぐんと増えると思います。

■ ドイツ(キール)…食材として認知されている。多少食味が落ちる品種でも需要ありか?

A1:デュッセルドルフなどの日本人駐在員の多い都市は別として一般的なドイツの都市では日本産米は販売されていません。イタリアでジャポニカ種が多く生産されているというのが主な理由です。昨今の寿司ブームでもイタリア産短粒米が高級食料品店などで「スシ・ライス」として売られています。

A2:ドイツはジャガイモが主食と思われがちですが、ソースがたっぷりの料理を食べる時などはコメも多く登場します。これらメインの食事で用いられるのは長粒種。しかし、以前から「Milchreis(ミルヒライス)」として短粒種も食される。これは日本で言うミルク粥。牛乳といっしょにコメをゆで、仕上げに砂糖とシナモンをふって食べるというもの。この短粒種の多くもイタリア産で、手ごろな価格でどんな小都市のスーパーでも手に入り、私も和食の際は、日本食材店で購入したカリフォルニア産のジャポニカ米と混ぜ、日本の炊飯器で普通に炊いて食べている。味・香り・歯ざわりなど違いはほとんどない。ドイツでは寿司はまだ特別な食事ととらえられており、ミルク粥用の短粒米で寿司ができることはあまり知られておらず、私が時々行っている日本食ワークショップでも紹介すると、実は身近な食材で寿司ができることを知り、みんな驚きます。これらの短粒米は500g~2kgのパッケージで販売され、1kgあたりの価格は2~3ユーロ(約200~300円)が平均価格。

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