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【世界の農業機械・資材トレンド】
不耕起播種機ハッピーシーダーの成果(オーストラリア )、ほか
- 編集部
- 第51回 2012年06月15日
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オーストラリア 不耕起播種機ハッピーシーダーの成果
新興国の小規模農家のために新しい不耕起播種機が開発された。オーストラリアの発明者によると、費用対効果が高く、稲株を含む大量のわら屑の間を通って播種することができるという。地表面に重たい稲株が残っているために、後作の小麦をドリルで直播することが難しかった地域に不耕起栽培を広めようと、国際農業研究豪州センターのプロジェクトの一環として、この播種機が考案された。
現在そのような地域では、耕起、播種するために大半の稲株を燃やして処分している。例えば、インドのパンジャブ地方では、毎年収穫後3週間にわたって1900万トンの稲株が焼却されているため、これに代わる採算の合う手法として強い関心が寄せられている。
ハッピーシーダーの開発者は、豪州ニューサウスウェールズ州ワガワガのチャールズ・スチュワート大学教授ジョン・ブラックウェル氏だ。同氏は手頃な価格で効率の良い不耕起栽培向け作業機の開発を目指していた。2002年に完成した最初の試作機は、わらマルチ飼料収穫機と播種機を複合したけん引式作業機だった。後にこれらを合わせて一体構造にした。
最新機種は不耕起播種機にタインからわらを取り除く逆回転のフレイルがついている。わらは刃と刃の間をすり抜け、播種後の列をわら屑で薄く覆うことができる。効果的な作業を行なうための唯一の条件は、わらが機械の前に均一に広がっていることだ。
この播種機を用いた結果、コメの収穫に続いて小麦の播種を行なうまでの間に、土壌から水分が大幅に失われることがなくなった。
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