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特集

今から始める漢方生産 全国に広がる契約栽培最前線



―概要
2年間で約1億2000万円を出資し、三菱樹脂の子会社「MKVドリーム」の守谷生産センター(茨城県つくばみらい市)で、カンゾウの開発・販売に関する共同研究を行なう。

―種苗
すでに独自の人工光・閉鎖型苗生産装置を使って種子から苗を作成することに成功、野生品と同様の薬効成分を確認。

―栽培方法
今後は「節培養」という一種の接ぎ木技術を応用し量産化のための栽培技術を確立する計画。

―これまでの成果
種苗を圃場で育成した場合に、一定の品質を維持できるか検証。2011年春から人工光栽培システムで生産した苗を栽培農家へ販売し、収穫物を買い戻してエキスなどの形状で医薬製剤や食品、化粧品メーカーに販売する「委託栽培」を開始。秋には10万株以上の出荷を計画。

【2011年4月】
新日本製薬
試験栽培を熊本県合志市で開始、合志市と包括的連携協定を結ぶ

―概要
露地栽培技術を確立し、商業生産に向けてカンゾウ栽培を地域振興に役立てるため地方自治体と提携をスタート。

―栽培方法
数年前からカンゾウの栽培化に向けた研究開発に着手。山口県岩国市にある「岩国本郷研究所」で高品質な苗づくりや露地栽培技術を確立した。

―これまでの成果
新潟県胎内市や熊本県合志市、青森県新郷村とカンゾウの栽培研究で調印を結んだほか、島根県、宮城県とも提携。五つの自治体でカンゾウの栽培化に向けたプロジェクトが進行中。
 試験栽培を1年間行ない、カンゾウの国内生産にメドをつけ、5年後には200tの生産を目指す方針を打ち出している。これはカンゾウの国内需要分の約10%に相当する。既に目標達成に必要な農地は確保している。


【2011年4月】
ツムラ 中国医薬保健品股イ分有限公司北京中医薬大学
中国で大規模栽培技術を確立

―概要
2001年からの研究の結果、グリチルリチン含量が平均3.5%のカンゾウを、播種後1年3カ月という短期間で収穫する栽培に成功し、現地中国で特許を取得した。

―栽培方法
グリチルリチン高含量の条件となっている。(1)少ない降水量、(2)豊富な地下水、(3)粘土質土壌、(4)直播栽培、(5)初夏の収穫、(6)地上部の切除の6項目を組み合わせた。

―これまでの成果
10年7月に6haから5.5t(生薬部位のみの収量)、400個体をサンプリングした結果、3.5%(最低3.2%、最高4.0%)のグリチルリチン酸が定量できた
 今後100ha規模での栽培を中国で始め、ツムラの漢方薬の成分は野生品の在庫がなくなる13年以降栽培品に切り替える。また日本での栽培も検討。

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