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特集

伸びるぞ!府県の畑作野菜経営
なぜ今、府県の畑作野菜経営に注目するのか

 やはり前号の高松さんの報告の表(本号19頁に掲載)を見ると、収穫代金を除くイモの売渡単価をみるとキロ当り54円になっています。始めての畑で始めての人でも、指導する技術体系に合わせてくれれば反当3tは下らないはずです。だとしたら10aで16万2000円。ハーベスタのコンベアを抜けた40~80gの小玉のイモもコロッケ屋に売れます。問題はそれにどれだけ経費が必要かです。

 機械の普及していない府県でバレイシヨの高収益栽培を広めるなら、北海道型の栽培体系をよく理解して、それを府県型に加工できる技術と機械での栽培経験がある人に作業を任せることが一番の早道だと思います。しかし、これも重要なことなのですが、機械を持っている側と栽培する側とがどのようなパートナーシップを持てるかです。多くの農家は必ずしも話を理解してはくれないからです。

 そもそも、私か賃耕するより自分でやった方がよいと考えるようになったのもそれが理由なのです。というのは、賃耕は面積け事です。でも、人によって、土地柄によって、あまりにも作柄が違うわけです。品質の悪いゴボウは収穫にも手間取るわけで、それでは能率も悪いし、機械も傷む。賃掘りは引き合わなくなってくる。自分の作業に困るし、農家の役に立つと思って自分の見たこと勉強したことを教えたりもしましたが、話を理解する人、まったくチンプンカンプンの人、天狗になって人の話を聞かない人などさまざまでしか。

 私は賃耕屋をやることの中で、良いゴボウ、悪いゴボウ、良い畑、悪い畑、そしてそれ以上に作る人の技術知識や経験、自然観察力のレベル、それに人柄を含めてさまざまな人がいることをみてきました。これは以前、高松さんが言っていたことですが「目線の合う人とでなきや組めないね」というのは本当です。それぞれの得意分野があるのだから知識や経験の差があるのは当たり前です。本当に取れるようになるまで2、3年かかることだってあります。それでも年々土壌改良が進み、技術が進んで、今年はここまでできたのだから来年はこうなるということが見えたり、信じたりすることができない人とは、私は組みたいとは思いません。それなら上地を借りて自分でやった方が簡作早なのです。そうでなければ私か請け負っても相手も儲かることを請け負えないからです。また、技術やノウハウだけ盗んでいこうという人も嫌な思いをさせられるものです。

 仮に私か請け負うならいっそのこと機械作業は全部請け負ってしまい、地主さんには枕地の処理だとか周辺の補助作業、準備作業を手伝って貰うような形の方が良いと思っています。

 ところで高松さんの場合、種イモ代に20kgで3500円かかっていますが、これがイモ作りには大きなコストになります。通常1反で120~140kg使うと思いますが、高松さんの場合でみると10aあたり140kgで7袋で2万4500円。私か自分の畑に作る場合には北海道の仲間から規格外の小玉のイモを自分で行って買ってきます。他人に分けるのでも北海道まで自分の車で取りに行けばキロ当り30円から40円、高くても60円出せば手に入る。私は種イモだけを買いに行くわけではないのでそこで儲ける必要はない。連絡経費とガソリン代くらいをキロ当り10円も見ればよいでしょう。となれば、140kg使ったとしても約1万円。半値以下になる。その上、小玉のイモを使うことで切らずに使えるので消毒も簡単にすむ。手間も減るのです。北海道の私の仲間で種イモを買ってやる人などはいません。

 先に説明したとおり、バレイショは機械化することで収量が上がります。それを前提に作業を考えてみれば、作業を請ける側はやはり30aくらいの面積は欲しい。そうでないとハーペスタの作業を考えると請け負っても見合わないのです。

小玉を使えば種の前処理はいらない。植えけけは側条施肥のできる2条のプランクで1日80aはできる。仮培上やカマボコ培上は一人で1日に3、4hはこなせる。本当の硬いカマボコ培上をしようというなら、やはりトラクタ用でなきやだめ。防除も水の確保さえできれば30a を7、8分ですまられます。ここまではオペレーター人で地主が本当の補助作業者として手伝うだけでできる。収穫にはオペレータ以外に手慣れた補助がハーベスタに乗る必要がありますが、地主には枕地の処理などをしてもらえれば30aは半日仕事。

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