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今年の市場相場を読む

今年の夏秋果菜類の行方 トマト、キュウリ、ナス、ピーマン



【今後の対応】

千両系のナスの需要は主に名古屋から東、関東から東北、北海道である。大きな産地は西南暖地や関東だが、関東以北では意外に地場物も豊富で、夏の露地物としてのナスはあまりひっ迫しない。しかし、秋冬には九州産の長ナスを含め、西南暖地の施設物が頼りになる。したがって、ナスに限り、福島産が代表する風評被害とそれに関する産地地図の塗り替えとはあまり縁がなさそうだ。気がかりは台風の影響がどう出るかだけだ。

ピーマン 茨城産に西南暖地の残量がかぶる。九州に出現した新たな夏秋期産地

【概況】
 
東京市場のピーマンは、年明けからの入荷をみると他の果菜類に比べ順調に推移してきた。6月には例年にも増して入荷があって単価を下げたが、その原因は茨城産との切り替え時期にもかかわらず、高知や宮崎などの西南暖地産が重なって入荷したことによる。昨年の場合、6月は茨城産が9割を占めて圧倒的で、高知産は2%程度だった。それが今年は6%も残っており、早出しの岩手産や北海道産も高い単価で取引された。

【背景】

7~9月は茨城産をベースに岩手と福島が供給をまかなう構造だ。11月に西南暖地産が増えてくるまでは関東と東北の産地がシェアを占めるが、もともと夏場は単価の安いシーズンで風評が相場に現れにくい。一方、この時期は西日本に大きな産地がないため、関東や東北から供給を受けている。ただ、西日本の需要者には関東以北の野菜をできれば仕入れたくないというムードがある。この夏は東西で相場に大きく差が出る可能性もありそうだ。

【今後の対応】

今年、西日本では代表的な高冷地を擁する大分がタバコの廃作の跡地に夏秋ピーマンを拡大した。1000t規模の増産という情報もある。同県では同じく夏秋作のトマトも作付面積が拡大している。こうした動きは大なり小なり各産地に共通しているものの、関東・東北野菜の“代替”産地化という側面は否定できない。売れるものを作るのは原則だが、複雑な心境である。関東・東北の産地は一致団結し、宣伝、啓発活動に努めたい。

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