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住めば都、耕せば楽園

モッツアレラチーズのために、人は海を渡ってしまう



素材から最終商品までこだわって作ることに感銘

 イタリアのナポリから車で南西に100km。ギリシャの植民地でもあった古代遺跡の街、それがパエストゥムである。遺跡と並んで有名なのが水牛のモッツアレラチーズだ。かの有名なナポリピッツアはこの水牛由来のモッツアレラチーズを使ってなければナポリピッツァと名乗れない決まりがあるのだ。また、水牛の乳量はホルスタインの半分以下で、乳脂肪分は2倍あるという。

 そこにVannulo(ヴァンヌーロ)という、イタリアで唯一有機認証をとった、水牛の牧場がある。

 ここは畑で牧草を作るところからチーズを作り販売するところまで自分たちで一貫してやっている。しかも水牛の革製品を製造販売する工房まで備えている。

 彼らは安心・安全でかつ美味しいものをつくるにはこの方法しかなかったと言いながら、一貫してやることを誇らしげに語っていた。

 モッツアレラチーズは毎朝の11時までにその日の分が作り上げられ、13時までには全て売り切れてしまう。開店前は毎日行列。

 「輸出はしないのか?日本でも食べたい人はたくさんいる」と聞くと、笑いながら「2時間で毎日売切れてしまうんだよ、どうやったら輸出できるんだい?」といわれた。そりゃそうだ。

 泊まったアグリツーリズモはモッツアレラチーズを目的にきたドイツとフィンランドの家族と一緒であった。1つの長テーブルで自家製ワインを酌み交わしながらいろんなことを話したが、そこでこんなことを思った。

 「わざわざモッツアレラチーズひとつのために、遠くドイツやフィンランドから来るんだ、すげえなあこの人たち、……いや待てよ、考えてみたら僕は極東から来ているではないか、僕が一番スゴイじゃないか!」と(笑)。

 でも、すぐに別の考えが頭に浮んだ。

 「いやいや、違う違う……、極東の人間をわざわざココまで来させるくらいの魅力がこのモッツアレラチーズにはあるってことだ、やばいスゴすぎる!!」

 ここで学んだこと、2つ。素材から一貫したコダワリでモノ作りをすること、そして海外からわざわざここのモノを食べたいと切に思うような魅力的なモノを作っているということだった。

 これがパラダイス建設にむけての重要な考え方になったのだった。

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