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編集長インタビュー

非農家出身の新規参入者だからコメ農業にイノベーションを実現

  • 株式会社穂海 有限会社穂海農耕 代表取締役社長 丸田洋
  • 第92回 2012年08月10日

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福田 これでもう何でもできる。

丸田 まあ、言ってしまえば(笑)。なぜ分社化したかというと、企業って適正規模が必ずあるはずなんですよ。そこの中で分社するか部門ごとに分ける選択はあるとしても、ある程度独立をさせながら、きっちりやらせていく方が利益が上がるんじゃないかと思ったんです。それと実務的には運転資金などの問題もありました。たとえばうちの売り上げが4000万円しかないのに、保証協会に「4000万の仕入れ資金を保証してほしい」とお願いしても難しい。だけどそこを完全に切り離して、集荷するための農業法人にすれば、中小企業の保証協会から保証をいただきながら資金を調達できる。

「穂海」というビジネスモデルの確立が将来の夢

昆 穂海の将来的な展望を教えてください。

丸田 これから作期分散を考えて、地域をまたぐ必要が出てくるかもしれません。一つの地域で大規模になる形だけではなく、いろいろなところに農場を持ってコントロールしていく可能性はどんどん追求していきたいなと。それこそ分社化をしながら利益率を上げていく方法もあると思います。言ってしまえば、「俯瞰した形での農業経営」が目標ですね。
 もうひとつやりたいことは、JGAPを通してのコンサル。そのお手伝いさせていただいたうえで取引に繋げていきたいですね。


福田 「みつひかり」を通して私たちとおつきあいすることになった生産者で、「じゃあJGAPを取得しようか」「法人にしようか」と言い出す方が結構多いんですよ。

昆 まさにお二人の様な方が農業を変えてるんですよ。

丸田 本人達は全く意識がないんですが(笑)。

昆 青筋立てて「農業を変えるんだ」って机を叩くなんてバカげた話で。農業を変えるために取り組むんじゃなくて、普通に栽培し、商売するために取り組む。それが結果として、農業を変えることに繋がるんですよ。福田さんの今後の抱負は…。

福田 企業経営を展開する中で、お米が産業としてちゃんと成り立つことを証明していきたいですね。それとうちは取引を始める際、お客さんに「長い目で見て付き合ってくれませんか?」とお願いしているんですよ。それで「私たちは20年後もお米を生業としてビジネスする会社として、ずっとお米を作っていきますし、取り扱っていきます。だから買って下さい」と話しているので、その夢を実現したいなと。

昆 食管法の中で守られてきたコメ業界人って、ブラックというか、モラルが低いんです。農協だろうが業者だろうが、みんな最後には政治に頼んでなんとかしようとする。「お客様」になかなか気づかず、感謝もないんですよね。何が言いたいかと言うと、「商売がおいしくなくなるから、今のまま規制があった方がいい」というのは農業界一般の論理。そういう発想とは全然関係ないところで、あなた方が農業やコメの流通をやろうとしていることが、僕には新鮮で健康的に思えるのです。

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