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イベントレポート

誌上採録 GAPjapan 2012 日本のGAPの今がわかる

7月18日、東京大学弥生講堂にて「GAP Japan―日本のGAPの今が分かる―」(日本GAP協会主催)が開催された。「食料・農業・農村基本計画」においても農産物の安全を確保する中心的な位置づけられているGAPの普及進捗について関係者の情報共有を目的としたこの会には、今年も多くの生産者や流通・小売関係者が参加した。様々なプログラムが用意されたが、本稿では昨年1年間、放射性物質と風評被害に戦ってきたJGAP認証農場の生の声を届けたトークセッションについて抜粋し、掲載する。撮影・取材・文/紺野浩二

GAP普及大賞 表彰式

 毎年日本GAP協会では、GAP普及に貢献している団体およびその取り組み事例について、その優れた功績をたたえ「GAP普及大賞」を授与、表彰している。昨年は「ハラダ製茶農園屋久島農場とハラダ製茶グループ」の事例のみであったが、今年は3つの団体の取り組み事例が選出された。

 この1年間で最もGAPの普及に貢献した取り組み事例を表彰するGAP普及大賞。第2回となる今回は、異なる3つの分野からの優良普及事例が選出された(GAP普及大賞選考委員は中島康博・東京大学教授、上杉登・全国肥料商連合会会長、岩本明久・日本GAP協会技術委員長)。

 まず、普及組織によるGAP普及の分野の事例として、北海道・上川農業改良普及センターと担当普及指導員である伊與田竜氏が表彰された。その理由としては、伊與田氏が中心となって、普及指導員がJAや農業生産法人を指導し、これまで合計15戸のJGAP認証農場を誕生させた点、さらに「JGAP導入の手引き」を発刊するなど、都道府県の普及組織によるGAP普及のパイロット的な取り組み事例であることを高く評価した。

 表彰台に立った伊與田氏は、「管内の後継者・農業経営者の間では、JGAP認証取得の必要性を肌で感じているように思う。大賞をいただいたことに恥じないように、今後も農場の安全に対する高い意識を持つ農場が増えるお手伝いをしていきたい」と話した。

 流通企業との協業の分野では、(株)イトーヨーカ堂と(株)セブンファームが優良事例として表彰された。イトーヨーカ堂のプライベートブランドである「顔が見える野菜。果物。」の契約生産者の管理改善にGAPが利用されており、より高いレベルの取り組みとしてJGAP認証を取得する農場も増えていることを評価。さらに同社が出資しているセブンファーム富里等でも、生産側と小売・流通側の共通理解のもと、高い安全性を確保するために積極的にGAPを活用するなどしており、生販一体となって安全な農産物の生産・流通に取り組んでいることも選出の大きな理由となった。

 さらに、資材関係者によるGAP普及の分野については、北海道札幌市に本社を構える(株)日の丸産業社と同社JGAP指導員に対して大賞が贈られた。社内の営業社員の全員がJGAP指導員の資格を取得し、札幌周辺や十勝地域を中心に12のJGAP認証農場を指導したことに加えて、道内でJGAP普及推進研修会を開催しJGAPを活用し強い産地ブランドづくりを支援したことなども大きなポイントになった。老舗の肥料商が生産者を支援して、地域農業の魅力向上に貢献している点も特筆すべき点であった。

 受賞者には会場の参加者からこの1年間の功績をねぎらう大きな拍手が贈られた。

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