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【今後の対応】
最近は小玉で皮の薄いカボチャも出回っているが、まだ人気が出てこないのは収穫適期やキュアリングの技術の問題で、食味がそろわないからだという指摘がある。和種のカボチャが衰退したのは長期貯蔵を前提に収穫していたため、食べる際に水っぽいという難点があったからだ。現在の西洋種はすでに30年以上も日本人になじみ、カボチャの美味しさはホクホク味という味覚を定着させた。コツは完熟での収穫と適度なキュアリングである。
カブ 秋カブの食感と食味の良さの訴求を。待たれる千葉以外の大型産地化
【概況】
東京市場のカブの入荷状況は主産地である千葉に加え、埼玉の関東産が85%程度のシェアで周年出荷をしている。夏場を中心に青森と北海道産が入荷するが、シェアは12%程度に過ぎない。冬から春にかけての時期はコンスタントであっても夏に入荷が激減し、9月ごろから増え始めるのが通年パターンになる。入荷量ベースでいうと、ホウレンソウより多く、ブロッコリー並みという主要品目だ。
【背景】
カブの美味しい時期は年2回。春めいてカブの生長速度が早くなる時期と、秋めいて生長速度が鈍くなる時期だといわれる。春カブは柔らかく、煮上がり、漬け込みとも早く済む。秋カブは実が締まってきて、煮崩れせず、漬けてもしっかりした食味と食感が楽しめる。入荷が増えてくる9月には食味訴求で売りたい品目である。年間を通じて家庭には常備される野菜だが、特に夏に疲れた胃袋には優しい食感のカブはうれしい食品だろう。
【今後の対応】
今年は年明けから継続して入荷減の単価高状態が続いてきた。主産地・千葉の出荷減が原因だが、放射性物質問題というよりは生産者の高齢化が周年出荷を支え切れなくなっているという見方もある。関東の各産地はほぼ例外なくカブを生産しているが、東京市場には千葉産がシェアを持っていたため、地場出荷対応が多い。シェアは高いものの、個人出荷率が高い千葉産に対して、関東エリアで周年出荷を前提とした大型産地の登場が待たれる。
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