記事閲覧
【岡本信一の科学する農業】
夏場のホウレンソウで発芽を確保する方法
- (有)アグゼス 代表取締役社長 岡本信一
- 第11回 2012年09月14日
- この記事をPDFで読む
その後の障害もあることはあるが、発芽率が悪くては歩留まりを向上のしようがなく、発芽率を上げることは必須である。本来季節に合わないものを栽培するのだからある意味仕方がないのだが、難しい時期であるからこそ発芽の条件というものを真剣に考え、圃場の条件を整える必要がある。
まず、発芽が行なわれる条件を少し整理してみよう。重要なのは、土壌の温度と水分である。作物にとって適切な温度でないと、発芽は抑制され、また、水分も種子に浸透できるほど充分でないと発芽できない。さらに土壌の鎮圧が充分でないと、土と種子の接触面積が小さ過ぎて水分の種子への移行が行われにくく、発芽が抑制されてしまう。
堆肥の投入によって、作物の発芽率や収量が減少する!?
今回の調査は、2010年の夏に南九州にて栽培の定量化の実証を目的に行なった。夏場の露地ホウレンソウを対象に、試験圃場を3つ設定し、それぞれ、堆肥施用の有無(圃場A)、株間の違い(圃場B)、追肥による効果などについて複合的に試験したが、ここでは夏場のホウレンソウの発芽条件に絞って紹介する。
会員の方はここからログイン
岡本信一 オカモトシンイチ
(有)アグゼス
代表取締役社長
1961年生まれ。日本大学文理学部心理学科卒業後、埼玉県、 北海道の農家にて農業研修。派米農業研修生として2年間アメ リカにて農業研修。種苗メーカー勤務後、1995年 農業コンサ ルタントとして独立。 1998年(有)アグセス設立代表取締役。農業 法人、農業関連メーカー、農産物流通企業、商社などの農業生 産のコンサルタントを国内外で行っている。講習会、研修会、現地 生産指導などは多数。無駄を省いたコスト削減を行ないつつ、効率の良い農業生産を目指している。 Blog:「あなたも農業コンサルタントになれる」 http://ameblo.jp/nougyoukonnsaru/
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)