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【世界の農業機械・資材トレンド】
TYMが南ア・トラクタ市場に登場(南アフリカ)、ほか
- 編集部
- 第53回 2012年09月14日
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南アフリカ TYMが南ア・トラクタ市場に登場
拡大する南アフリカのトラクタ市場で新たに型式リストに加わったのは、TYMブランドだ。早速、同ブランドのT1003型はスチュワート・マッケンジー氏によって、クワズルナタール州ミッドランド、カークルーフ地方に所有するロスコップ農場で使用するために購入された。620haに及ぶ同農場のうち、現在の耕作地は約400ha。その大半が牧草地で、残る100haで飼料用トウモロコシを栽培している。
マッケンジー氏がTYMを購入した主な理由は、同農場の集約酪農作業の中で乳牛700頭に餌を与えるために用いる大型の飼料ミキサーとの相性の良さにある。パーキンスエンジン1104D─44TAが出力する100馬力は、ミキサーを動かしても、多くのサイレージベールを積んでも余裕がある。飼料は連続的に投入するよりはむしろ、分かれた容器に入れられるため、給餌を停止したり再開したりするのにパワーシャトル・トランスミッションが役立つという。
PTOは540、750、1000rpmで作動し、トランスミッションには32個の正逆転ギアが付いている。エアコン付きの大型キャビンは広くて乗り心地も良く、扱いやすいようだ。エアコンについて言えば、特にアフリカの夏場は日陰でも気温30℃を超すことがあるので、農家もついに快適な労働環境が生産性向上を生むということを認識するようになったようだ。
南アフリカでは、年間平均約1万4000台のトラクタが売れて勢いのあった1970年代に比べると、現在の市場は劇的に縮小している。過去最高売上を記録した81年には、輸入制限が出されるのを前に、驚きの2万4000台が販売された。これ以降は下り坂をたどり、92年の販売数は2207台と底を打った。それからトラクタ事業は復活し、昨年の販売数は7300台を超えている。
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