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世界の農業機械・資材トレンド

TYMが南ア・トラクタ市場に登場(南アフリカ)、ほか


 屋内ではアグチョイス・ファーム・クレジット、ファイザー・社のアニマルヘルス部門、ペンシルベニア州コープ・イクステンション(Penn StatECooperative Extension)による展示が行なわれた。生徒たちに農業の道に進むことを検討してもらおうと、4校のカレッジによる熱心な学校説明も行なわれた。

 基調講演を行なったのはデラウェア・バレー・カレッジ、農業・環境科学部長のラッセル・レディング氏。農業界に良い人材がいかに必要かを示すため農務省のデータを引用した。農業界の求人は毎年5万4000件に及ぶ。


オランダ 音のしない小型トラック

 通常、ディーゼルエンジンの小型トラックは静かな農機とは言えない。アクセルを強く踏み込めば、それなりの音が出る。しかし、それはオランダ北部バッケフェーン村のフリシアン・モーター製の電動小型トラックFM-50には当てはまらない。

FM-50はバッテリーをフル充電すると、最高速度60kmで80kmもの距離を走行できるという。速度を落とせば、より長い距離を走ることができるので、9つのバッテリー(各8V)があれば、通常1日の農作業には十分である。再充電には約8時間を要し、その間の電気料金は約2ユーロ(=約200円)。
 その上、エンジン音がしない。これは際立った特徴で、今までに経験したことがないので、作業者の中には慣れるのに時間がかかる者もいるだろう。エンジンを止めることなく同乗者と話をすることもできるし、電話での会話も可能だ。唯一の障害は、サスペンションから出るキーキーという音と、音を立てずに忍び寄るトラックに気が付いた通行人が上げる驚きの声だろう。

 荷台は幅110cm、奥行き90cm(オプションで130cm)。差動装置を介する後輪駆動で、4つの車輪ともにディスクブレーキとサスペンションが付いている。

 フリシアン・モーターは2011年に24台のFM-50を販売した。価格は約1万ユーロ(約100万円)。

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