ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

今月の数字

賞味期限が切れていない加工食品が1年間に廃棄された金額

10月3日の日本経済新聞の報道によれば、味の素や三菱食品、イトーヨーカ堂など食品メーカー、食品卸、小売の計16社は、売れ残った食品の廃棄ロス削減に向けた業界横断の検討会を発足させた。賞味期限が切れる前に商品をメーカーや卸会社に返品するといった商習慣の改善を目指すという。2012年度の農林水産省の補助事業の一環として実施し、来年3月に論点整理を取りまとめる予定だ。

1600億円 

 農林水産省の推計では、家庭系で1,032万t、食品製造業、卸売業、小売業など事業系で756万t、合計1,788万tの食品が廃棄されており、単純に計算すると食料仕向量8,446万tの21%が廃棄されている。そのうち、まだ食べられる量は少なくとも家庭系で200万t、事業系で300万tと計算されている。

 食品廃棄物の再生利用状況を食品産業の種類別にみると、食品製造業では廃棄物の94%が再生利用されているのに対し、小売業は37%、外食産業は17%と再生利用が遅れている。川下では廃棄物が分散しているため、集めることが難しいという面もあるのだろう。それでは、廃棄物が発生する前に抑制できないのだろうか?

「発生抑制の実施」が食品廃棄物等の発生量に占める比率は各業種とも10%前後である。この発生の抑制という分野が今回の取り組みにあたる部分だ。

関連記事

powered by weblio