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あの機械この技術 私の取扱説明書

高品質小麦の1t穫りを目指す

北海道十勝平野の東側に位置する池田町に、小麦づくりのプロフェッショナルがいる。今年のキタホナミは反収780kgで、高品質を維持。輪作を回して確実に収穫するだけでなく、離れた圃場では連作にも挑戦する。播種前の圃場づくりから適期を逃さない管理作業に至る独自のアレンジの賜物だ。

武智農場で今年8月に収穫した秋小麦の反収は、24haの平均で約780kg(粗原で852kg、歩留まり91.6%)。品質もほぼ上位に格付けされ、好成績だった。

武智唯浩氏は、品種がキタホナミに切り替わった1年目から870kgという反収を叩き出した。翌年は660kgと振るわなかったが、昨年は816kg、そして4年目にあたる今年も高収量を維持する。「ホクシンでは反収が600kgを下回ることもあったから、キタホナミの方が作りやすいかな。収量より品質重視。100%を狙うと失敗するから80%を目指している」と話す。

同氏は高校を卒業してすぐ18歳で就農し、冬季の間は深川市にある拓殖大学北海道短期大学に3年間通った。父の代で分家した同農場の経営を委譲され2代目を継いだのは、29歳の頃。当時の面積は27haと比較的大きく、豆類の栽培に重きを置いていた。ハーベスタがない時代には、ジャガイモやビートなど根菜類はなかなか増やせなかったという。

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