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世界の農業機械・資材トレンド

古くからの問題に対する解答(オーストラリア)、ほか


 さらに、マック・トラックは便利なことに冬季の間は、雪かきアタッチメントを前方に取り付けて使用することもできる。英国のニッチ・プロダクト・セールス社が製作し、約20年前にホンダが初の動力手押し車として販売した。それ以来マック・トラックは進化を続け、今では4大陸で販売されるまでになった。米国に登場したのは2004年。業務用のホンダGVX160cc、4サイクル、5.5馬力エンジンと、テクムセ・ピアレスの前進3速・後進1速のトランスアスクルを搭載している。

 積載量は0.17立法メートルで、約250kgの荷物を運ぶことができるが、幅が700mm以下で畜舎の出入りも容易だ。「たった今、このマック・トラックで250kgの石を動かしたの。大仕事がとても簡単になったわ」とデール氏は話す。


オランダ フェントの後部には頑丈な伸縮性ブームを

 中古のマトブロ社製テレハンドラから伸縮性ブーム部を取り外して、トラクタの三点リンクヒッチの上に溶接する。それがロナルド・ボス氏のリアマウントローダーに施した作業のすべてだ。

 オランダ北部フリースラント州ホールンステルズワーグで、ボス氏は2人体制の効率的なコントラクタ経営を目指している。そういう訳で、彼が所有するトラクタは2台のみ。双方ともフェント社のバリオ900シリーズだ。そのうちの1台、バリオ936型にはオプションの後進機能が備わっている。そこで、便利な機能を活用しようとボス氏は従来のフロントローダーを購入する代わりに、自分の手でリアローダーに改良を加えることにしたのだ。

 サイレージやわらを扱う季節になると、ボス氏は大きなベールを作ったり運搬したりする作業に大半の時間を割く。運搬作業では、936型トラクタが後方に大型の二軸トレーラを引く。圃場に到着すると、トレーラを外してシートの向きを180度回転させれば、積み込み作業の準備が完了する。

 リアローダー付のフェントトラクタを用いるのは、快適であるというだけでなく、多くの利点があるからだとボス氏は感じている。何と言っても、トレルボルグ製の幅広リアタイヤ(TM900)のけん引力は素晴らしく、その上で土壌構造へのダメージを最小限に抑える効果もある。

 「ボスローダー」の最高持ち上げ高さは5mだが、トラクタ運転席からの視界を良好に保つため、オペレータは4m以下で作業するすることが多い。

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