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編集長インタビュー

ウルグアイで輸出米ビジネス始動 コメ作りの技術と文化を伝える



昆 彼らは厳しく言わないと、18%以下まで乾かしてしまうんですか?

田牧 そうです。良い乾燥機がない世界でしょ。田んぼで乾かす場合には立った状態で乾かすのが一番効率がいいですから、ずっと待ってから最後に刈り取ってさらに乾かします。もう何年も一緒にやっていますから、水分条件を指定すれば、もう慣れていて、今はこちらの要望の通りに刈り取ってくれます。

昆 前々から日本の要求水準の水分状態で刈ろうとするとどんどん圃場に捨てていってしまうとおっしゃっていましたね。

田牧 はい。もみの水分が高ければ高いほど脱粒しにくい。脱穀ロスを少なくするためにはできるだけ待つんですね。枝梗が完全に枯れて、もみを落ちやすくしないと収穫ロスが物凄く大きくなってしまうんです。

昆 最高でどのくらいの収穫ロスが発生しますか。

田牧 普通に3割は落としていますよ。今回のテレビで映った圃場も2割ほど落としています。

昆 日本では汎用コンバインで3%以下、自脱型コンバインだと1%以下なのにね。彼らはそのロスについて文句を言わないのですか。

田牧 私が文句を言うんですよ。短粒種のコメを長粒種用のコンバインで収穫しようとするのが悪い。収量が低いのはこぼしているからだと。収穫時にロスを出しながらもっと収量を上げろというのはしんどい話で、機械を変える方が早いのですが。

昆 乾燥・調整機も現場にあるものを使うにはなかなか苦しいものがあるように見えました。

田牧 確かにそうですね。やはり製品の期待レベルが違うと言いますか、水分を13%以下に落とすのであれば、乾燥手段は極端な話どうでもよくて、精米も白くすればいいということなんです。日本と同じように、炊いた時に滑らかで、香りが残っていなければいけないという要求をするとなると、乾燥、精米も選別もやり方を全部変えないとまともな商品にはなりません。

昆 長いこと現地の農家と付き合ってきて田牧さんの指導にどの程度、納得するようになりましたか? 

田牧 カルフォルニアで10年くらい付き合っているところは、市場で評価されるようになりました。コシヒカリは原則的に乾田直播で作ります。収量も品質も良くて、飛行機播きとは全然違うという評価で。

昆 よくアメリカは面積が広くて飛行機播きをするからかなわないと言うけれど、乾田直播だったら同じことですよね。

田牧 そうですよ。乾田直播の話題では種を何kg播くかが問題になります。10a当たり8kgから始めてみたらと提案するのですが、今は5~6kgですね。田んぼが広すぎるので、水の駆け引きに時間がかかりすぎるんです。

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