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海外レポート

オランダ農業視察ツアー訪問記 第2回 日本のものづくりの精神とオランダの生産技術の融合を模索する

27歳で脱サラし、家業を継ぎ13年。父親から経営を任されるようになり5年ほどたったが、40歳を迎えて将来の経営に不安を感じるようになった。そんな折に本誌のツアーが目に止まり、海外の農業を見て何かヒントを得られればと思い参加した。

 以前オランダ農業のことはトマトを土耕栽培から養液栽培に切り替える際に勉強し10a60t、100t獲りも可能という収量に驚き、どんな栽培方法なのか見てみたいと思った覚えがある。今回オランダに行くにあたって圃場や技術面を視察するだけでなく、オランダ農業と関連産業の在り様や、販売環境など見ると同時にツアーに参加する経営者の皆様と知り合い勉強させていただく良い機会だった。

 オランダに到着し、まず感じたことは日本のように山がなく平野がつづきバスから見える風景は広大な牧草地と露地畑。6月後半なのに湿気も少なく日本の梅雨ようにジメジメとしていない。

 さらに驚いたのはオランダ人の大きさで日本ではそんなに小さくない私もオランダでは小人でガリバー王国に来たよう(笑)

 二日目から視察が始まり機械メーカーや種苗メーカーなど訪れ、普段狭い施設面積で仕事している私には両翼最大45mに広がる農薬散布機など、ただ関心するばかり。

 種苗会社ではオランダ農業の強みは常にイノベーションしていることだと聞かされた。

 フードバレー、ワーゲニンゲン大学では食関連企業と知識が集積し、産学官が連携してイノベーションをしつづけオランダ農業を支えているように感じた。

 肉牛、ビート、小麦など栽培、飼育する混合農家のリナスさん一家の圃場を見学し、施設栽培の私には、栽培や収量のことなど比較できないことが多かったが、いずれも日本の数倍の収穫量だという。圃場を見ていて感じたことは広大な畑なのに、雑草も少ないし、各生産物が良く揃っていて、歩留まりも良さそう。 自分は詳しくないが、畑として素晴らしいものを見れて、自分の畑に応用できることを考えた。

 そして7haにも及ぶ畑を一人で管理しているらしく、いかに効率よく仕事しているかが伺えた。

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