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【北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信】
政府の言うことが信用できるか!
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 第55回 2012年11月14日
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毎日新聞の取材は報道の2日前、9月29日であった。昼食にジンギスカンを食べながらたっぷり5時間ほど行なわれた。農業の話だけではなくススキノの話題になると、なぜか取材する側とそれを受ける側の緊張の糸が一気にほぐれるのは、なぜだろうと感じさせられる雰囲気ではあった。実はその時点では知らなかったが、地元テレビのメディアであるSTV(札幌テレビ放送)が北海道の組み換え作物の1時間番組を作るための取材中でもあった。STVは同じ長沼に住む金髪・ブルーアイのアメリカ人レイモンドから、私が新聞報道の6年前にも、組み換え大豆を栽培・出荷した情報を仕入れていたようで、新聞報道の前日には、現在は課長職で現場を仕切る元美人アナウンサーから「ミヤイさん、以前に組み換え大豆をやっていたんですね?」の会話から始まったが、私はてっきり毎日新聞から情報が漏れたと思い「来年組み換え大豆、またやりたいんですよね~」と電話口で言うと「え! 本当ですか?」とパックリとヨダレをたらしながら熱い唇で食いついて来たのだ。そして新聞報道と同じ日の朝、6時からのSTVのドサンコ・ワイド(番組名)では“長沼で来年組み換え大豆栽培”と華々しく放送された。そのテレビをたまたま見ていた自分は「そんなことで、テレビの報道になるんだ~…」とまったく他人事の様であった。道路を挟んだ農場の事務所に向かう6時50分には、たまたま同級生の良い男だが独身の鎌田君が車で通りがかり、徐行しながら私に「これから大変なことになるぞー、でも応援するからな」と言っていたが、その時点でも自分自身に、その後、起きる大騒動を理解していなかった。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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