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今年の市場相場を読む

冬に向けての露地野菜類 キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ネギ



ハクサイ 夏場にやや低迷も秋冬は順調か。ミニタイプやサラダ需要も注目

【概況】

東京市場のハクサイは今年に入って春先まで順調な推移をみせていた。しかし、不需要期の夏場に業務用需要の引きが弱かったためか入荷量はそれほど多くはなかったものの、暴落商状が続いた。さらに寒さが本格化するはずの10月には入荷量がやや多かったことも響き、単価は前年の50%程度と動きは良くない。冬の茨城が遅れていることもあり、11月からは寒さの訪れとともに堅調を期待するが、入荷は潤沢だろう。

【背景】

鍋のシーズン以外、一般家庭ではほとんどハクサイを使わない。ただ、夏でもハクサイの漬物は食べ、業務用では利用があるため、年間需要はある。夏の産地は長野が中心で、10月までは供給を続けているが、単価はやや高い。替わって冬場は茨城産が出てくるものの、夏場の3倍近い数量で単価はぐっと安くなる。販売にメリハリがあるといえばそれまでだが、この季節需要という強固な壁を越えられるかが近年のテーマである。

【今後の対応】

差別化商品が登場しなかったハクサイも最近ではミニハクサイが注目されている。小ぶりで軟らかく、使い切りサイズでもあり、サラダでも食べられる。生協のカタログ販売などでは動き始めた。この秋、野菜ドレッシングのテレビCMでハクサイのサラダが紹介されていた。ひょっとするとこの冬に大化けするかもしれない。数量で稼ぐ大型産地以外のマイナー産地で積極的な導入が望まれる。露出が増えれば需要は生まれるものだ。

ダイコン 煮物需要期に入り強含み推移も。品種見直しが今後の需要を占う

【概況】

東京市場のダイコンは、今年は年明けから関東産地の相場が好調で5月まで続いた。夏に北海道や東北の産地に切り替わってからは猛暑での品質劣化もみられ、低迷基調はサンマのシーズンに入った9、10月まで続いてきた。11月以降は、9月の作付け時期の猛暑の影響もあって端境期が発生する可能性もあり、今年の推移から年明けに重点を移す作型も増えそうだ。煮物需要期にも入るため、強含み推移もあるか。

【背景】

夏場のダイコンは冬に比べ7割弱程度の入荷で決して少なくない。この時期は、一般家庭では煮物というより下ろして使う用途が多いため、単価高でもカット販売で十分売れる。今年の夏の単価安は野菜類の暴落基調に足を引っ張られたという見方もあるが、そもそも夏ダイコンはおいしくないのだからという一種の諦念があることも事実。下ろしダイコンは元々辛い薬味として利用されていたものだ。品種の見直しも必要な時期になっている。

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