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世界の農業機械・資材トレンド

6輪車が能力を見せつける(オーストラリア)、ほか

クイーンズランド州の牧草地に堂々と現れた怪物のような6輪車は、農業機械の設計に定評のある企業の製品だ。この怪物、発売日が見えない未来的なコンセプトというわけではない。バンダバーグにあるグリーブス・エンタープライズ社によると、すでにオーストラリアで最大規模のメロン生産者が特別仕様の大型トラックの購入に意欲を示しているという。

オーストラリア 6輪車が能力を見せつける

 基本的には、購入者の事情に合わせて機械をオーダーメイドできる。車幅が2.5mあるおかげで、大型スプレイヤを搭載したり、サトウキビの運搬車両や自走式の穀物収穫伴走トレーラとしても利用したりできる。このメロン生産者の希望は、除草剤や養分を液肥と同じように散布するための専用機だったとグリーブス社の広報担当は話す。

 キャタピラー社製の430馬力C13エンジンはアリソン社製の自動パワーシフト変速機に接続する。足回りにはアライアンス社製の高速幅広タイヤ650/65R38が採用され、土壌の踏圧を最小に抑え、さまざまな牧草地の条件に適応できる。オペレータは運転席を離れることなく、搭載した最新式の電子機器によって逆方向に送風機を動かして車両の冷却システムを自動洗浄する。

 60年代後半、同社はサトウキビ運搬用の車両を初めて製造したことをきっかけにバンダバーグの地元で広く知られるようになった。以来40年間、グリーブス社が製造する特殊な農業機械はクイーンズランド州の多様な作物体系に必要とされ、農業界の各方面から関心を集め続けている。

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