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新・農業経営者ルポ

十勝で活躍の場を拡げるJCB乗りのイノベーター

  • (有)鈴鹿プランニングサポート 取締役 (有)鈴鹿農園 代表取締役 鈴鹿誠
  • 第102回 2012年12月14日

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 それが99年に設立することになるコントラクター事業の(有)鈴鹿プランニングサポートである。今年の実績でいうと、300haの小麦畑から梱包した3000~4000個の麦稈ロールの販売を柱に、作業幅が12.5mになるケンブリッジローラーを使った麦踏みは40ha分、スキー場のゲレンデ整備車の中古を活用してブロードキャスターを搭載した車両での融雪剤の散布は950ha分を請け負った。

 「ゲレンデ整備車は3台持っていて、1台は予備にしている。希望日が集中したり、雪の影響で日程がずれると3台をフル稼働させることになるんだけど、これまでの最高は1日250ha。GPS装置を駆使して車速連動が使えるようになってからは正確に施用できるようになった」

 農閑期の一時期ではあってもこうしてスタッフを遊ばせず、仕事を作ったのは大きいといえよう。

 さらに、今年はカルビーポテトからの依頼でジャガイモの収穫にも取り組んだ。ポテトハーベスターは輸入代行も行なう業者を通じて導入したグリメ社の中古の2畦けん引式である。昨年春に2台まとめて購入し、秋に稼働させていた。

 余談だが、鈴鹿はカルビーポテトが構想した畑で塊茎を選別せず、集荷場で対処する体制づくりに協力し、契約生産を始めて間もない95年からバーグマン社のオフセットタイプを使っている。このハーベスターには機上選別という概念がないため、ユーザーは別途、選別システムを用意する必要がある。カルビーポテト向けは問題ないにしても、自ら流通させる分に関しては準備しなければならない。とはいえ、掘ったばかりの濡れた塊茎を扱える既製品がなかったことから、鈴鹿は近くの鉄工所に頼んでそれ相応のラインを整えた。同時に、カルビーポテト用の搬入は大型コンテナではなく、トレーラーの荷台に塊茎を積み込んで庭先まで運ぶ方法を採用している。

 いずれにしても、グリメ社の2畦けん引式の性能を最大限引きだすには春先が肝心であり、土中に石や土塊が存在するようでは品質面にも支障が出る。その点、鈴鹿は次の二つを条件によって使い分けている。一つが床からまさに石や土塊を取り除き、広い耕土で最適な環境を形成するソイルコンディショニングである。もう一つは石が少なかったり、粘土質の畑を対象にしたプレリッジ栽培というもの。180馬力のジョンディア社製トラクター、7820のフロントにパワーハロー、リアにストラーク社製パワーヒラー(砕土装置付き培土機)のロータリー仕様(縦爪)で砕土しながらあらかじめ畝立てをしておき、そこに培土機構を備えたポテトプランターで植え付けていく仕組みになる。その結果が2台で1日4ha(大型コンテナにして100基分)という収穫の作業能率につながっているという。しかしながら、生食用では効率が落ちる大型コンテナを利用しており、シュートが付いていないほうのグリメ社のハーベスターも使えないため、せいぜい1.5haといったところのようだ。

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