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新・農業経営者ルポ

十勝で活躍の場を拡げるJCB乗りのイノベーター

  • (有)鈴鹿プランニングサポート 取締役 (有)鈴鹿農園 代表取締役 鈴鹿誠
  • 第102回 2012年12月14日

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 今回の一件はたまたま豊頃町で受託したが、それ以外の作業は一部の例外を除き鈴鹿の自宅事務所から半径20km圏内の芽室町内に限って請け負っている。

 「でも、このまま町内で終わるつもりはないよ。一時はクルマで1時間以内と決めて上士幌町まで出向いていたこともあったからね。今後は十勝に広がる25万haの農地をターゲットに事業を拡大させていきたい」

 新たな作業ではジャガイモの植え付け(後述)とそれに付随する部分のほか、大豆の収穫も具現化に向けてめどを立てつつある。

 なお、コントラクター事業を除く農場の経営は(有)鈴鹿農園として法人化し、04年に切り離した。スタッフは両社共通で役員と社員が6人、うち身内以外で元ジャガイモ集荷業の男性が1人含まれ、パート従業員が5人という構成になっている。


JCB×ハーディー×減水量散布で防除作業の効率化を実現

 鈴鹿の敷地内ではなかなか目にしない農業機械をたくさんとらえることができる。象徴的なのは、135馬力(1135)が2台(1台はミッショントラブルの関係で近隣でのみ使用)、180馬力(3185)が1台、230馬力(3230)が1台の計4台を所有するJCB社製トラクター。四輪サスペンションを有し、道路走行の安定性が良いとして導入した。

 「JCBの3185と3230は最高時速が65km。移動にロスはかけたくないからね。将来を見越して選んだ。それとフロントPTOで540回転というのもポイントだね」

 そのフロントとリアの複合作業の一例を挙げると、フロントパッカーでの鎮圧兼小麦の播種や緑肥の種子と肥料の散布、ジャガイモの粗砕土兼植え付け同時培土がある。

 スプレーヤーは昨年春に中古のハーディー社製で散布幅が28m、エアアシスト付きの同型機を2台まとめて導入した。今年は元防除機メーカーの社員に請うてシーズン前に1台を解体し、JCBの3185にリアマウントで特注の1500リットルの薬液タンクを、けん引力を考慮してフロントにも同じ容量のものを取り付けてもらっている。これを主としてジャガイモ作に回した。規模拡大を図るうえで防除作業の効率化は外せないが、鈴鹿は高速作業でも安定感のあるハーディー社製スプレーヤーを上限50リットル/10a(除草剤は70リットル/10a)の減水量散布で用いるとともに、こうしてJCB社製トラクターと組み合わせることで難題をクリアした。けん引のセットでの1日の作業能率は小麦作の殺菌剤散布で80haになるという。

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