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あの機械この技術 私の取扱説明書

作業受託で農地の良し悪しを学ぶ



今年の収量は12俵に少し足りなかったというが、近隣の平均収量(コシヒカリBL)8~9俵を3~4俵も上回る。全面コシヒカリを作付けし減反に参加していないため、戸別所得保障制度や転作奨励金の恩恵は受けていない。昨年の米価が60kg当たり1400円高だったので、今年は仮渡金で同1万5500円という相場だが、同氏の販売価格は平年通りの1万5000円のまま。

稲を観察し、施肥体系を確立してきた結果、元肥は与えず、「への字」型の施肥体系で窒素成分10a当たり1.5kgと少ない。田んぼを作り、少ない分けつで登熟率の優れた稲を育てる。コストを下げる努力の結果、「米価がキロ1万円になっても生き残れるよ」と明言できるのだ。

今回の受託事業について、「土木コンサルとして預かって作業をすれば、その圃場が良い農地かどうかが分かる。高価な機械への先行投資も圃場の生産性が上がるのなら意味がある。その代わり、生産性の上がらない農地は今後引き受けてはいけないことが分かる」と話す。つまり、技術レベルの研鑽だけでなく、圃場に入って良し悪しを調べることができる絶好の機会と捉えているのだ。人から農地を借りても12俵程度の収量が期待できる圃場を見極めることこそ、この事業の恩恵なのだろう。(加藤 祐子)

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