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今年の市場相場を読む

不況下で野菜が受ける影響 チンゲンサイ、ナノハナ、モロヘイヤ、ミズナ



ナノハナ 不況には強いが単価高がネック。パック品の増産と周年化目指せ

【概況】

東京市場におけるナノハナは、12月にスタートし、2~3月にピークを形成するが、5月にはほとんど入荷しなくなる典型的な季節野菜である。千葉産が6割のシェアを占めるが、11月から始まる福岡産、春の東北産などを含めても6月からの4カ月間は入荷がない。入荷が大幅に落ち込んだ昨年は03年対比で4割減。今年の年明けまで影響が残った。生産農家の高齢化が叫ばれるが、手作業での結束は限界感がある。

【背景】

周年供給野菜に比べ季節野菜にはあまり不況の影響がみられない。むしろ、沈滞している通常の販売のなかで、季節商材はメリハリがついて売れ行きは悪くない。ただし、手間のかかる千葉産などの裸結束(人形巻き)の単価は低くないため、不況でリピート回数が減っているということは否めなそうだ。また、季節にはナノハナの芥子あえなどの惣菜が充実していることもあり、生鮮品での市場入荷や消費者の店頭買いは減る傾向にあるのだろう。

【今後の対応】

ナノハナの不況対応や消費拡大策は、値ごろを打ち出せて商品管理も楽なパック品の拡大や周年は無理でも販売期間の長期化が有効だろう。主産地千葉でも、生産農家による束作りの外部委託や県試験場による高温期対応品種の開発などが行なわれている。束品はもう販売面でも限界があるのだから、作業の外部化や他産地のようなパック品による出荷拡大を目指すべきだ。とにかくナバナタイプの油菜系の葉物野菜は年間を通じて需要がある。

モロヘイヤ 典型的な小売店“品揃え”商材に。単価高の冬場の生産導入が有利

【概況】

東京市場のモロヘイヤは、ナノハナとは逆のパターンで夏場にピークを迎える季節野菜である。主産地は6割前後のシェアをもつ群馬で、他の関東産地とともに夏場を中心に生産、出荷してくる。その一方、沖縄九州産地と静岡は周年供給タイプで役割分担が決まっている。夏場に集中する際の単価と冬場では単価が4倍も違う。生産面では季節野菜であっても、小売店の商材としては周年タイプの“品揃え商品”だからである。

【背景】

売れても売れなくても棚に陳列する必要のある品目群を“品揃え”商品という。消費者の需要というよりは“小売店需要”が前提である。そのため、ほとんどがロスになるこの種の商品は不況にはめっぽう弱い。消費者が買わないのではなく、小売店自身の利益損失につながるからだ。品揃え商品であっても、常時販売していることによって、徐々に消費が生まれる品目も少なくないが、このモロヘイヤだけは食べ方も調理法もほとんど未知のままだ。

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