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編集長インタビュー

コメ一粒の可能性に懸ける 一粒点播×乾田直播への挑戦



昆 そのくらいに崩れる本来のいい土になっているんですね。

嘉数 一回水分が切れてそれが凍るとね。そうすると扱いやすくなるんですけどそのまま乾燥させると、石より始末が悪い。

昆 年内に起こして、寒に当てられれば、そういう風になりますね。

嘉数 1月の末くらいまでに粗起こしをプラウで何とかできれば、いい状態で春を迎えられます。1haくらい、大きい機械が入れなくて、プラウをかけられないところ以外は全部起こしています。

昆 プラウをかけた圃場は毎年レベラもかけているんですか?

嘉数 かけています。

昆 毎年やる必要がありますか?

嘉数 今は無理やり30cm近い深さまでプラウで起こしていますから、どうしても山が大きくなるので、14インチプラウで深さ20cmくらいに起こせば、毎年レベラは要らないのではないかなと思っていますね。プラウでどちらかへ寄った土を戻すだけなので、深さ20cmなら多少どちらかが高くなるくらいでレベラの必要がないんです。

昆 基本的に一般的な皆さんは深さ20~25cmくらいですからね。

嘉数 バーチカルハローを上手く回転方向さえ気をつけて使えば、跳ね出す方向と土を飛ばす方向があるから、土を動かしたところへ土を戻せたらレベラは要らないかなと思ったりするんですけど。

昆 先日、千葉の瀧島秀樹さんがおっしゃっていましたけれど、周り耕でやるというのも一つの手で、何でもリバーシブルがいいと決めてかかっているけれども、こんなに小さい圃場でリバーシブルでやるべきなのかってね。

嘉数 うちらも場所によっては、くるくる回っていますよ。今までやってきた方法がすべて正しいとかいうんでなくて、絶えず、新しいやり方をチャレンジしていっていますね。

一粒点播の夢を見ながら面積拡大に備えた挑戦を

昆 稲作で後継者がついているというのは限られているし、僕はどう考えても日本の農業はコメが一番可能性が高いし、どう考えてもコメが一番優位性がありますよ。

嘉数 リスクは少ないしね、だから多収米みたいなもの作って経費を減らしてね。結局、連作可能な土壌を作りさえすれば、コメもやっていけるんじゃないですかね。

昆 昨年のみつひかりは9月時点の収量予測では1t超えでしたね。

嘉数 残念なことに、反収は673kgでした。予定していた株数の6割程度しか播種できていなかったので。来年は900kg近く獲りたいです。みつひかりの収益はいいですね。1tいかなくても、900kgをオーバーした時点で、完全に逆転しますから。

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