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独断注目商品REVIEW

ジャイロセンサとGLONASSで傾斜地や防風林付近でも安定する

ジャイロセンサをご存知だろうか。物体の角速度を検出するセンサで、3軸方向に配置した小型の振動ジャイロセンサ(IMU)は加速度センサを組み合わせると、「方位」「姿勢」「速度」「動き」を計測できる。身近なところでもスマートフォンや乗用車用のカーナビなどに幅広く搭載されている。

GPSガイダンス AG-RiDER

 近年、急速に普及した農業用GPSガイダンスにも搭載された商品が登場した。乗用車のカーナビはトンネルの中でも動くのだが、農業用GPSガイダンスは建物や防風林などの障害物が近くにあると位置情報を計算できなくなる。この弱点を克服するためにジャイロセンサの技術が役に立つという。


補完して位置飛びを解消する

 今回紹介するのはジオサーフ(株)が発表した「AG-RiDER」。国産初となるGNSSガイダンスだ。近年、急速に普及した農業用ガイダンスの従来品とのハード部分の違いは、GNSS受信機と振動ジャイロセンサを搭載していることである。

 GNSSとは、衛星を用いた測位システムの総称で、米軍が開発したGPSに加えて、ロシアのGLONASSや、ヨーロッパのGALILEOなどが含まれる。GNSS受信機は、GPS衛星(約30衛星)と、ロシアのGLONASS衛星(約24衛星)からの測位情報を受信可能。捕捉する衛星の数が約1.5倍になり、GPSだけでは位置情報の計算に必要な衛星を捉えられなかった障害物の近くでも測位が安定する。

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