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【今年の市場相場を読む】
市場における輸入野菜の位置 タマネギ、ニンジン、ネギ、キャベツ、
- 第200回 2013年03月15日
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タマネギ 単価100円を超えると輸入増に。年間を通じてサラタマの需要開発を
【概況】
東京市場のタマネギは、年間13万t以上の需要があり、キロ単価は90円前後が適正だといわれる。ところが、09年以降は入荷が12万t台で単価は100円を超えている。そのため、昨年はタマネギの全体の輸入量が34万tを突破し、東京市場にも中国産を中心に1万t近くが入荷した。春から夏にかけてが多く、主産地である北海道産の不作と連動する。中国産の真空包装剥き品はキロ80円で流通した。
【背景】
タマネギは国産の豊凶によって輸入量が決まる。豊作の08年は輸入量が18万tにとどまり、東京市場でも輸入品は3000t程度だった。キロ単価は80円である。この年は生鮮輸入野菜も60万tで済んだ。ただし、タマネギは最も基本的な食材であるため、加工業務用では一定程度の輸入品需要はどうしても無くならない。剥き品(裸)ならキロ60円、脱気包装してあっても80円で入手できることから、不安定な国産品への依存率は低下傾向にある。
【今後の対応】
輸入野菜がともに多かった昨年と06年を比べると東京市場へのタマネギの輸入品は3分の2に減っている。これは、市場流通を使わない直接調達の需要者が増えたということだ。対策は2点。どこの道県でもタマネギの地場需要向けの生産を導入すること。もう一つはタマネギの一般需要を開拓することである。例えば、年間を通じた「サラダ用タマネギ」は家庭に定着する可能性が高い。品種や貯蔵法、用途提案などを工夫して生販が連携したい。
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