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今年の市場相場を読む

市場における輸入野菜の位置 タマネギ、ニンジン、ネギ、キャベツ、



ニンジン 単価は関係なく輸入は増勢傾向。どこの地域でも増産がテーマに

【概況】

東京市場のニンジンの入荷は年間9万t程度、単価は120円前後が通常だ。生鮮野菜の輸入が少なかった08年はニンジン全体で4万tほどの輸入量で、同市場では年間平均140円を上回ったが、輸入品の入荷は1000tを超えなかった。ところが、10年から140円に達すると毎年、中国産だけで2300~2400tも入荷している。昨年は120円強だったにもかかわらず、なぜか輸入品の割合は減っていない。

【背景】

昨年の場合、3~7月の相場が高く、170円を上回る月もあったが、8月からは北海道産の出回りで一気に100円を割り込んだ。年間平均では120円だった。いわゆる春ニンジンは前年もこの時期に200円近い相場が出るなど、このところ不安定で、輸入が恒常化する傾向にある。近年、ニンジンの加工需要が大幅に増えており、昨年は4万tの生鮮品のほかに生鮮換算で20万t近いキャロットジュースが輸入された。

【今後の対応】

根物類の割には意外と天候の影響を受けやすいニンジンは、どうしても国産の作柄が不安定になりがちで、加工原料として輸入が恒常化してくるのは避けられない。各地で始まっている加工向け生産の成長を待つしかないだろう。ただし、いま国産でもキャロットジュースにして飲むための甘くて軟らかく、カロテン含有の多いニンジンの生産、流通が増えつつある。とにかく生産の拡大はどこの地域でも課題に挙げられる。

ネギ 輸入品は年間コンスタントに入荷。大型化や広域一元化で全方位対応を

【概況】
東京市場の昨年のネギの入荷総数は5万7000tで、そのうち輸入品は2500tだった。全体の輸入量は前年並みの5万2000tであることから、ちょうど5%程度が同市場に入った勘定だ。ただし、近年では輸入の少なかった08年でも2100tの入荷があった。同年の年間入荷量は6万1000tのため、シェアは低いが、両年とも年間キロ単価は270円台であり、高かったから輸入されたという理由は成立しない。

【背景】

国内産の豊凶は輸入の増減にあまり関係なく、輸入品を支持する底堅い需要がある。タマネギやニンジンは輸入量の3%程度が同市場に入荷しているのに対して、ネギは5%の割合で入荷している。大口需要者は輸入品については市場流通を使わないが、中小の需要者は市場で輸入品を手当てしている背景がある。ネギの食材費に占める割合を考えると、加工業務用需要全般に中国産への依存を高めているという深刻な事態になっている。

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