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特集

創刊20年 今こそ問う! 水田農業イノベーションと農村経営者



高木 それは確かに。山の景色にしても同じものはないんで、どこにも感動がありますよ。

清水 高木さんは、楽しいというオーラを体中から出してはるし、それに共感して楽しんでくれはる人はたくさんいると思う。

昆 一般論として、経営者は好きで好きで仕方ないことをやるのが、一番たやすいことじゃないかな。もちろん全員をお客さんにすることは無理。でも、同じことを考える人はある程度いるわけですよ。繰り返しですが、都会に出て行った人は、地元に対してある種の後ろめたさを持ってる。彼らを巻き込んで、いかに一緒に面白がれるかが大切だと思います。

【楽しみを分かち合う】

高木 なるほど、楽しく変えていかないとね。楽しくなるのを待つのではなく、自分で行動していかないとね。残されたもんが楽しめる方向に持っていかないと。

紫芝 楽しいことは非常に大事なことだと思う。会社組織でやっていると、仕事は上から押し付けられるという意識が多少なりともある。うちでは、それをあまり持たせないようにしている。どんな仕事だって苦しいんですよ。うちの職員は5時までに事務所に帰ってくるんですね。彼らは「大変だった」と言うけど、眼が笑っているんですね。なぜ苦しいが楽しいに変わるかというと、一緒に仕事をしている人がいるからなんですよ。そういうことをできるのが、集落という昔からの組織なんですね。それを生かすには一人で何かをするのではなく、みんなで何かをすること。そう視点を変えると、可能性はうんと広がりますよ。

清水 うちも会社になる前、社長が「みんなで村へ行こうぜ」と言って、社会貢献事業の一環としてやっていた。

紫芝 仕事なんか、一人でやるもんんじゃないですよ。一人で全部抱えると大変なんで、いかに多くの人を関わらせることが大切。

昆 経営者が偉いわけではないんですよ。経営者はただの機能なんです。ただ、資質は必要で、誰にでもできるわけではない。とりわけ農村経営者というのは、一般企業の経営者以上に社会性を帯びた自分としてあろうとする。であればこそ大きなこともできる。それを実現するには、異質な人がいるほどに良いんですよ。友達の数だと思いますね。

紫芝 知り合いの数ですよ。

高木 僕は老人には知り合いが多い(笑)。

昆 それは最高の力です(笑)。

【農村に広がる可能性】

昆 最後に、座談会を通して感じたことを聞かせてください。

清水 一言で農村といっても、地域によって人や文化は違うわけじゃないですか。農村経営者が自分たちの地域のことを理解して、それぞれの特色や良いところを、日本中に発信できる存在になれば、農村が再び光り出すんじゃないかなと思います。

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