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次に、50歳以上の方を採用する際の選考ポイントですが、
1.これまで長年同じ会社で働いてきた
2.家族がいて、子供がまだ学生
3.単身赴任での環境でも大丈夫(近所であれば通い通勤も可能ですが、他地域からの転職者を前提とした方が、採用できる人材の幅が広がる)
4.体力が必要な仕事を長年やってきた
これらの条件を満たした応募者は、そう簡単には辞めることなく、よく働く人材となる可能性が高いという傾向があるようです。また、例えば長年機械修理の仕事をしてきたような方であれば、農場で使用する各種機械のメンテナンスや修理ができることもあり、他業界においてのこれまでの仕事経験が、農場にとってメリットとなることもあります。
逆に、長年オフィスワークをしてきたような人を採用して、体力的に続かないこともありますので、これまでの職務経歴はきわめて重要視したほうが良いでしょう。
そもそも、なぜ50歳以上の人がよく働くのでしょうか。当然、全く期待はずれの場合もあるので、慎重な選考は必須になりますが、それでもある程度の年齢の方が転職する場合には、年齢的に「もう後がない」、言い換えれば覚悟があるということが理由として考えられるでしょう。後がないので、多少辛い仕事であったり、環境や条件面でも、文句も言わずに頑張れるのです。
また、子供がまだ高校や大学に通っていて、学費などまだまだお金がかかる年齢の方の場合は、よりその傾向が強いかもしれません。
このように、人材採用も割り切った考え方をすることで、他社と取り合うことなく、逆に沢山の候補者から選び、農場に適した人材を採用することも可能となります。
求人募集をしても若者からの応募がまったくこない、採用した人がすぐに辞めてしまうなどの問題を抱えている農場であれば、視点を変えて50歳以上の方に絞った採用を試してみる価値はあるといえるでしょう。
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西田裕紀 ニシダヒロノリ
(株)Life Lab(ライフラボ)
1978年愛知県生まれ。2005年に会社を設立し、翌年農業法人を中心とする一次産業の求人サイト「第一次産業ネット」をオープン。同サイトの会員(求職者)数は2万人。就職実績は年1000件を誇る。外国人技能実習生の受入れを担う、アジアアグリ協同組合代表理事も務める。http://www.life-lab.co.jp/
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