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【人生・農業リセット再出発】
土龍!?
- 作家 元国際線乗務員 黒木安馬
- 第147回 2013年04月12日
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モグラは掘った穴の跡が龍みたいだから「土龍」と書き、「地龍」はミミズを指す。ヘルメットを被ってドリルを手にしたモグラの工事標識は可愛くも、その一方で穴が水田の水漏れや農作物を枯らすなどの被害を起こす。盛り土を埋めても「次は向こうで」とばかりのやりとりはまるでモグラ叩きゲームだが、実はモグラは先祖から受け継いだ地下道路網を増改築しているだけであり、そこをミミズを食べるための狩猟用の罠にしている。肉食で植物の根や実は食べず、運動量が豊富で大食漢。独身生活でライバル闘争が激しく、トンネル網には1匹が棲み、昼夜活動して3時間の休息と5時間の活動、8時間×3単位のリズムがある。12時間以上、何も口にしないと餓死する。そのため、餌不足対策として唾液の麻酔成分で獲物を噛んで仮死状態で貯蔵しておく習性を持つ。
では、モグラ退治には何が効果的なのか? 我が家でも芝生がボコボコになるので知恵を絞る。家庭菜園程度であれば、深さ30cmの溝を掘って金網で囲えば万全。ペットボトルを利用して作った風車は音と振動で嫌がると聞くも、高価な超音波発振機と同様、数日で慣れてしまって効果なし。真っ暗なトンネルの中、盲目なのにミミズを捕食できるのは嗅覚だと耳にし、安くはない市販の忌避剤を穴に詰め込んだが、あくる朝には盛り土と一緒に嫌味ったらしく外に放り出されていた
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黒木安馬 クロキヤスマ
作家 元国際線乗務員
高校時に米国留学後、早稲田大学を経てJAL国際線客室乗務員として30年勤務。世界初の「カラオケ・フライト」や「1万メートル上空・北島三郎機上コンサート」などを実現させる。千葉の自宅は1300坪の山林を開墾してプール、テニスコート、コンサートホール等を手作りする。現在、(株)日本成功学会社長として自己啓発や社員教育で講演中。著書に『成「幸」学』(講談社)、『あなたの人格以上は売れない!』(プレジデント社)、『出過ぎる杭は打ちにくい!』(サンマーク出版)、『面白くなくちゃ人生じゃない!』(ロングセラーズ)、『リセット人生・再起動マニュアル』(ワニブックス)、『小説・球磨川』(上下巻・ワニブックス)などがある。 E-mail:yasuma@myad.jp URL:http://www.3percent-club.com
人生・農業リセット再出発
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