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編集長インタビュー

ラジコンヘリ暴走なんて有り得ない設定だけど…


 昆 僕も若い人の変化を感じるんで、期待しているんです。これは何が原因なんでしょうね。

 真山 我々や上の世代は、なんでこんなにひどい目にあってるんだ、という不満を抱えながらも、しがらみがあって既存のものを壊せない。でも、若い世代にはそれがありませんから。壊すものすらない。だから私は彼らに「我々世代までの価値観はもう使い物にならない。あなたたちの目の前にはダメになった原野が広がっていて、その中でやるべきことを気づける好環境なんだ」と言っています。彼らはその話をキラキラした顔で聞いています。そこで我々ができることは、彼らに根気よく行動させる指導役を用意すること。農業でいえば、以前からいる経験者の出番になるでしょうね。若者に失敗も含めた経験をさせるには、バックアップも大切です。


あなたは小説に勝てないのですか?

 昆 『黙示』の最後にアメリカがでてきますね。外圧についてどう考えているか、ぜひうかがいたかった。『プライド』の政治家の話にも最後のどんでん返しにアメリカが出てきますよね。

 真山 日本はグローバル、グローバルと言うわりに全然グローバルな視点がなくて、情報的にはずっと鎖国の状態が続いていると思います。いまだにGHQに管理されてるとまでは言いませんが、日本の思い通りにいかないところがあるのにかかわらず、最後の結論だけを見ている印象がある。実際には世界からの様々な外圧が日本にはかけられているのに、それを見ようとしない。だから小説では「世の中、そんな簡単に動いてませんよ」とちょっと皮肉ったつもりでした。

 昆 私もTPPは外圧としてうまく活かせばいいという思いがあります。TPPに反対する人たちは、敗北主義を利権化させたような存在だから、私からしたら恥ずかしくてしょうがない。

 真山 確かに論点のズレは感じます。当初、交渉に参加することへの反対が強かったことには驚きました。輸入反対を掲げる前に、小麦でもトウモロコシでも、頑張って安く作っておいしいものを作ればいいじゃないですか。その努力をしようとせず、この資本主義社会の中、安いものに高い関税をかけるのがおかしいことであって、これでは消費者が国益を享受できません。もしTPPによって本当に農家が大打撃を受けるのであれば、関税がなくなったことで得た利益を回すなりして、手当てをするのが筋です。個別対策をすればいい話を全体論にしている気がします。そうした全体のプラスマイナスを考えるのは政治の仕事でもある。

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