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未来思考の農業IT 農機オタクのおもちゃで終わらせないために

圃場管理システム(2)

今回は、実際に提供されている圃場管理システムの機能の概要を解説し、各種システムを比較して紹介する。圃場管理システムを選ぶ際には、いかに経営判断を導くために役立つ材料を提供できるのかという視点で考えていただきたい。皆さまの農場にはどのシステムが最適だろうか。 (取材・文 加藤祐子)

土地利用型農業に最適なシステムの特徴と要点

圃場管理システムの導入を検討する動機は何だろうか? これまで台帳やExcelの表に記録していた圃場ごとの情報を経営ノウハウに変えるということではないだろうか。データを単に記録し、管理するツールとしての役割を超えて、農作業の工程を管理したり、次の計画立案に寄与したり、経営者の判断をサポートする機能こそが圃場管理システムの真髄であろう。

目的や経営体の特徴によって、求める機能や使い方は多彩だ。また使う側のコンピュータなどを扱うITスキルによっても選択肢は変わってくる。データを自動的にグラフに表して解析できるシステムもあれば、栽培計画を立案する時点で予算シミュレーションができる機能があったり、地図ベースの情報管理が充実したシステムもある。

前半では、特に土地利用型農業に適した圃場管理システムの特徴を挙げて、要点を整理してみたい。


(1)マップベースの圃場管理

地図上に圃場の区画が示されると、圃場の位置や大きさ、形状が視覚化される。さらに地域全体の圃場を色分け表示(図1)できれば、土地の属性や土壌の種類、作目(品種)、作業履歴も一目で把握できるようになる。こういった機能は、地図と圃場ごとの作業情報や機械・資材・人などの情報を一括管理するGIS(地理情報システム)による 。

地図上の圃場をクリックすれば、その圃場の情報が表示され、データベースとリンクしていれば、多目的の解析が行なえる。
地方自治体やJAに導入されているシステムは多機能で高価だが、簡易GISと呼ばれる特定の目的に限定して安価に利用できるシステムもある。Google社の地図や航空写真を利用できるようになった時点で、本格的なGISを使わない地図ベースのシステムも登場した。安価に表示・閲覧機能を利用できて便利だが、印刷制限もあるので留意したい。

管理する圃場数が多い経営体では、圃場全体を俯瞰できるだけで、日々の作業工程を組み立てやすくなるだろう。地域全体の圃場を一目で把握でき、便利である。

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