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住めば都、耕せば楽園

肥沃な土壌を世界遺産に!

みなさん、こんにちは。
僕は久しぶりにゴールデンウイークは地元浜松に帰省した。膨大にたまった農作業と、とてもセンシティブな状況の稲苗を新人の清水くんに放り投げてのゴリ押し帰省となったわけだが、これも初子を抱える父親としての務めなのだ。浜松まつりは初子のお祝いのお祭りで、激しい気性の遠州人であることを認識させるとて壮大で活気みなぎるお祭りだ。またその初子祝いもまた盛大なもので、詳しい内容は割愛するが、本番の5月3~5日以外に4月にも2度、そのお祝いの前段の儀式で鹿嶋~浜松を往復しているのだ。1か月で3回。ふ~。

快適な高速道路を眺めながら、思ったことひとつ

でも実はちょっと楽しみなこともある。小泉(純一郎元首相)さんの時にバラマキと言われ、工事が中断した第二東名。これがいつの間にやら開通しているのであるが、この新品の高速道路ってのが最高なのだ。うちのキャラバン、数センチの段差であってもその振動を、着実にかつかなり増幅した形で伝えてくれるという超スグレモノで長距離運転はすこぶる疲れる。しかし、この新品道路は平らな上にカーブが少なく、跳ね板キャラバンがクラウンに乗っているのではないかと思える程の代物。いやあ、いくらかかっているか知らないけど、常日頃批判されている公共工事の恩恵に浸るのもなかなか気持ちいいもんである。やっとこさ僕も農民根性が板についてきたなと悦に浸っているとその気持ちいいまま浜松に到着したのだった。

天竜川沿いを実家に向かって走ると、昔も多かったがさらに工場も家も増えたなあと、このままだと日本は工場と家とお墓に埋没してしまうんじゃないかと思うほどだった。耕作放棄地も問題だけど、このように農地が消えていくのも問題なんじゃないのだろうか。しかも天竜川沿いは粘土質の多く入った沖積土壌で、僕はいつも天竜川沿いを通る度にヨダレを流して見ているのだが、利根川氾濫原であった埼玉深谷あたりの、強烈な肥沃土壌の凄さを知る者としては、本当にもったいないと心底思ったりする。

農地を転用していくにあたって、どのような土壌かということを考慮に入れてやってもらえると嬉しいなあと思う。もう家とか工場が建ってしまえば農地に戻ることはないわけで、価値ある資産を、しかも取り返しのきかない、作ろうと思っても作ることが不可能な歴史ある資産をこのように軽々しく扱うのはどうしても腑に落ちない。

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