ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

“被曝農業時代”を生きぬく

福島産農産品をストーリーとともに売り出す力(下)

「ふくしま オルガン堂」。こんな名前の店が3月16日、東京都世田谷区の下北沢駅から徒歩10分ほどのところにオープンした。福島県の農産品の直売所と、それらを使った郷土料理を提供するレストランを兼ね備えている。都会の住宅街の中にできた交差点で、復興に向けて思いを持つ人々が出会いながら、福島のことをもっと語り合ってもらいたい。そうした願いから、二本松農園の齊藤登さん(53)は福島県民や都会に住むボランティアの仲間たちと一緒に営業を始めた。(取材・まとめ/窪田新之助)

都内で福島産農産物の販売拠点

「オルガン」とは「オーガニック」のドイツ語的な読み方で、この店では有機農産物を主体に扱うということですね。
 私は「NPO法人がんばろう福島、農業者等の会」の代表と、「福島県有機農業ネットワーク」の事務局長を兼務しています。もともとネットワークの方は、震災前の活動は限定的でした。それが原発事故で変わってしまった。それまでは有機農産物は安全ということで、みなさん買ってくれていたんです。それが原発事故があってからは、どうも売れにくくなった。

 私がやっている二本松農園のネットショッピングでは、農業者等の会とネットワーク、どちらの会員の農産物も扱っています。もちろん両方に属している会員もいる。彼らが作っている有機農産物や減農薬の農産物は放射能汚染の検査をしていて、ほとんどが「検出限界以下」だから安全なんですね。都会に店を設けて、福島を応援してくれる人たちに、そうした農産物を売ろうかなと思い立ちました。安心して買ってもらいたいから、店で扱う野菜には放射能の測定結果を載せていますよ。

関連記事

powered by weblio