ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

イベントレポート

高松さんの美しい竹林づくりに学ぶ―放射能汚染から再生へ―

4月18日に茨城県牛久市の安部農園で高松求さんの竹林管理手法を学ぶ勉強会が開催され、30名余りが参加した。生態系全体を考えた作物栽培で農地を再生させようと活動する任意団体、「ふるさと農地再生委員会」(事務局:茨城大学農学部の小松崎将一教授)が主催した。

長年実践してきた竹山管理の技術には放射性セシウムを減少させる効果も

今年もタケノコの収穫期を迎えたが、牛久市も含む茨城県内では4月18日時点で20市町村において出荷・販売自粛要請が続いていた。一昨年、昨年に続いて3年連続でタケノコを出荷できず、春先に貴重なタケノコの販売収入は途絶えている。そのような状況下にありながら、原発事故の直後から放射性セシウム濃度が減少しているのが会場となった竹林である。現在は、高松さんより経営を委譲された安部真吾さんが、技術を受け継いで管理している。

東京農工大学名誉教授の塩谷哲夫氏の開会挨拶から始まったイベントでは、はじめに高松求さんが自ら竹林の中に入って、竹の管理方法について解説した。高松さんの竹林は、1年の中で収入が少ない春先に出荷できる作物タケノコに注目し、畑に孟宗竹を植えたところから始まった。京都に竹の管理方法を学びに出かけたエピソードを皮切りに、失敗話を交えながら具体的な道具の使い方に至るまで、参加者の目線に合わせた話に参加者は熱心に耳を傾けていた。

関連記事

powered by weblio