ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

独断注目商品REVIEW

2本仕立ての両側枝の生育がそろう、セルトレイ出荷のトマト接木苗



ほぼ1本仕立て栽培と変わらない7~8節で1段目の花房がつき、その後も、3葉おきに花房がつくため、初期から収量が安定する。同社がニーズを見込んでいるのは、15段以上の越冬・長段栽培を行なう生産者だ。1本の苗当たりの収量目標は、1段当たりトマトは3~4果つくので、2本の側枝で120個に相当する。ただし、1本当たりの栽培面積は、1本仕立てと変わらない。
同社によると、種子から栽培する場合に35a規模で1297時間かかった作業時間は、1本仕立て苗の購入によって約80時間減り、ツートップ苗による栽培では、さらに50時間以上削減できるという。移植手間は1本仕立ての半分になり、従来の2本仕立てに比べて管理作業の省力化も期待できるようだ。

輸送費は1/10程度に

独自の生産技術により出荷段階の苗のサイズが小さくなり、セルトレイでの輸送が可能になった。苗代が1株当たり200円程度になるだけでなく、従来の2本仕立てのポット苗1株当たり15円かかっていた輸送コストは同1円程度の大幅なコストダウンとなる。
同社の大玉トマトの主要品種と一部のミニトマトで、受注生産方式で販売を始める。山形県、岐阜県、福岡県の3つの生産拠点を構え、5月より受注を開始し、7月上旬からの出荷に向けて動き出している。トマトの生産現場を変える種苗の技術革新に注目したい。(加藤祐子)

■お問い合わせ
株式会社サカタのタネ 野菜統括部
〒224―00411 横浜市都筑区仲町台2―7―1€
TEL:045―945―8802€
http://www.sakataseed.co.jp

関連記事

powered by weblio