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北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

小さな農家は守りません!

スローフードという名前を聞いたことがある方たちも多いと思う。ことの発端は1986年に今までイタリア・ローマに参入していなかったマクドナルドが当地にて開店することになり、イタリアの食に対する危機感から生まれた運動である。その地域の食文化を大切にしようとする試みは世界中に影響を及ぼすことになり、東京においても01年10月にニッポン東京スローフード協会が設立された。理念はこうだ。
(1)消えつつある郷土料理や質の良い食品を守ること
(2)質の良い素材を提供してくれる小生産者を守っていくこと
(3)子供たちを含めた消費者全体に味の教育をすすめていくこと
と書いてあり、イタリアのご本家様の理念とほぼ同じである。

北海道スローフード宣言の本音

そこで北海道の実情を調べてみた。道庁・農政部のホームページによると、このスローフードを勉強するために4回の検討会が開かれ、イタリア現地調査を経て、“北海道スローフード宣言”が発表された。3つの理念、8つの取組指針が行動計画として掲げられ、積極的な行動を呼びかけるのは当時の農政部長、後の副知事で現在は私と同じ長沼に居を構える麻田信二さんである。
ドサンコ(北海道民)行政は正直者だ。道庁の北海道スローフード宣言には「小生産者を守っていく」の日本語が存在しないのである。そりゃそうだろう。小さな農家を守ることは効率が悪く、より多くの予算配分をしなければならないと考えたら、恐ろしくてTPP参加後の利益が吹っ飛んでしまうことになるのだから。麻田さんは「遺伝子組み換え反対!」「米国型の土地利用型農業は農民の心が荒れる」と言いつつ、現実的な北海道農業を予測するとやはり大規模生産者のみに未来を託したいのだろう。
単純な疑問がある。イタリアにはファストフードが存在しないのだろうか? それは違うようだ。たとえばパニーノはサブウェイのサンドイッチの原型のようだし、バラの形をしたパンはロゼッタと呼ばれ、ピザは正しくファストフードの象徴であろうし、おいしいときは素直にボーノと言いたい。まったくイタリア・ペペロンチーノ野郎の頭はどうなっているんだ?

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