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【土壌別経営診断うちの土ではどう作る?】
東京の住宅に囲まれた圃場で葉菜・果菜類などを作る/吉岡光章さんの場合
- 農業コンサルタント 関祐二
- 第4回 1996年02月01日
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大都市の圃場は地方の大産地と較べて絶対的な面積こそ小さいものの、確保できる有機物の量と作物の売れる量、すなわち入るものと出ていくものの量から見れば極めて均衡のとれた適正な規模と見ることができる。また多様な作物の生産が求められるため、理想的な輪作体系が成り立っている。そこには畑作の原点が認められるのだ。
関 世田谷ではいまどれくらいの方々が農業をやっていらっしゃるんですか。
吉岡 平成6年の統計で農家戸数が566戸です。平成4年に新生産緑地法が制定されて、面積的にはそれまでの60%くらいが生産緑地として色分けがされて、約193haで生産がされています。
関 かなり多いんですね。吉岡さんは無人販売で作物を売っているそうですが、やはり他のみなさんもそうですか。
吉岡 そうです。5~6年前までは通常の市場出しということもあったんですが、いまはほとんどが生産者各個人が自分のところでさばくということが多いです。有人にしろ無人にしろ自分で販売所を持つか、共同で売るか、あるいは農協にも共同直売所を持っていますからそこで売るか。
関 なるほど。だいたいどんなものを作っていますか。
吉岡 やはり単品なり2品目とかでは集客力が出ないので、”多品目少量”ということでやっています。だから面積は小さいですけれども、品数はたくさん作っています。面積はうちは2反です。おそらく都内の農家の平均的な農地面積は3反くらいだと思います。
関 しかし通年で切れ目なく回転させていけば、2反でもかなりの生産力ですよね。やはり葉菜が多いですか。
吉岡 葉ものはコマツナ、シュンギク、ロケット。あとはイモ類でジャガイモ、ヤツガシラ、サトイモ。果菜がトマト、キュウリ、ナス。冬場はカリフラワー、ブロッコリー、キャベツ、ネギ。それからソラマメもやっています。私はやらないのですが、このへんでは他にダイコン、ニンジン、ハクサイなどもよく出ます。他に私は最近切り花も始めました。
関 施設ものはないですか。
吉岡 ないです。温室で胡蝶蘭を少しやっていますが、それだけです。
関 ジャガイモはどんな作型ですか。
吉岡 2月の終わりから3月の上旬に種を入れて、収穫は5月半ばぐらいから始めます。
関 やはりいちばん作に適した気候のところへいちばん適した作物を入れていくということですね。
吉岡 そうですね。求められているものが多いですから、気候に合わせていろいろなものを入れていくという感じです。
関 それによって自然に輪作体系がとれるようになっている。
関 世田谷ではいまどれくらいの方々が農業をやっていらっしゃるんですか。
吉岡 平成6年の統計で農家戸数が566戸です。平成4年に新生産緑地法が制定されて、面積的にはそれまでの60%くらいが生産緑地として色分けがされて、約193haで生産がされています。
関 かなり多いんですね。吉岡さんは無人販売で作物を売っているそうですが、やはり他のみなさんもそうですか。
吉岡 そうです。5~6年前までは通常の市場出しということもあったんですが、いまはほとんどが生産者各個人が自分のところでさばくということが多いです。有人にしろ無人にしろ自分で販売所を持つか、共同で売るか、あるいは農協にも共同直売所を持っていますからそこで売るか。
関 なるほど。だいたいどんなものを作っていますか。
吉岡 やはり単品なり2品目とかでは集客力が出ないので、”多品目少量”ということでやっています。だから面積は小さいですけれども、品数はたくさん作っています。面積はうちは2反です。おそらく都内の農家の平均的な農地面積は3反くらいだと思います。
関 しかし通年で切れ目なく回転させていけば、2反でもかなりの生産力ですよね。やはり葉菜が多いですか。
吉岡 葉ものはコマツナ、シュンギク、ロケット。あとはイモ類でジャガイモ、ヤツガシラ、サトイモ。果菜がトマト、キュウリ、ナス。冬場はカリフラワー、ブロッコリー、キャベツ、ネギ。それからソラマメもやっています。私はやらないのですが、このへんでは他にダイコン、ニンジン、ハクサイなどもよく出ます。他に私は最近切り花も始めました。
関 施設ものはないですか。
吉岡 ないです。温室で胡蝶蘭を少しやっていますが、それだけです。
関 ジャガイモはどんな作型ですか。
吉岡 2月の終わりから3月の上旬に種を入れて、収穫は5月半ばぐらいから始めます。
関 やはりいちばん作に適した気候のところへいちばん適した作物を入れていくということですね。
吉岡 そうですね。求められているものが多いですから、気候に合わせていろいろなものを入れていくという感じです。
関 それによって自然に輪作体系がとれるようになっている。
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関祐二 セキユウジ
農業コンサルタント
1953年静岡県生まれ。東京農業大学において実践的な土壌学にふれる。75年より農業を営む。営農を続ける中、実際の農業の現場において土壌・肥料の知識がいかに不足しているかを知り、民間にも実践的な農業技術を伝播すべく、84年より土壌・肥料を中心とした農業コンサルタントを始める。 〒421-0411静岡県牧之原市坂口92 電話番号0548-29-0215
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