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紀平真理子のオランダ通信

紀平真理子のオランダ通信


また、オランダ人のメンタリティーは日本人と180度異なる。日本人は人の気持ちを第一に考え、義理と人情を大切にする人間味あふれる国民性だ。一方、オランダには「行間を読む」「顔色をうかがう」という行為は存在しない。物事を常に客観的に観察し、論理的に分析する。効率良く物事を進めるためだ。それを成し遂げるために、空港から病院、警察での被害届提出までもシステムで管理されている。巨大オートメーション農園は彼らが誇る優秀なシステムの一つであるに違いない。
食に関しても同様に極めて客観的だ。「生きるために食べる」ため、食への思い入れが希薄といえる。だからこそ、農作物を「商材」と割り切ることができ、思い切ったビジネス展開を行なえるのではないだろうか。また、オランダ人は革新的な取り組みやビジネスを許容し、誇りに思うことから、新しい方法で栽培された野菜も同様に受け容れたに違いない。
オランダ人はビジネスをするために生まれてきた、といっても過言ではない。そんなオランダ人が「これからも農業ビジネスと水ビジネスには注目する」と言っている。次はどんなサプライズが待っているのかと私はワクワクしている。オランダ農業の今後の展開からまだまだ目が離せない。

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