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西田裕紀のあの農場はこうして採用に成功した

人材採用で問われる“経営者”


このような考えを持った農場は経営も順調に伸びていき、新しい人材もどんどん入ってくるという好循環が生まれていくようです。
人材面から様々な農場を見てますが、この経営者の考え方の違いが経営スタイルに顕著に出て、業績に影響していることが多いようです。
また(2)のような話をされる方も農業界に多いと私は感じていますが、経営者の端くれとして一番違和感を覚えるところでもあります。
スタッフ(人材)個人に目を向けてみると、それぞれの人生があります。勤続年数にもよりますが、それぞれの目標や人生観、思いがあり大事な人生の一部、時には大部分をみなさんの農場で過ごしているわけです。こう考えるだけで、経営者ならばスタッフに感謝の気持ちが出てくると思います。
感謝の気持ちはあっても「雇用しているのは経営者である俺だ! だから働かせてやっているのだ」という言い分も理解できますが、言い方を変えれば「働いてもらっている」わけです。今のスタッフがいなくなったら農場が回らなくなるかもしれません。このように考えるだけで、スタッフに対して自然と今までとは違った対応になるはずです。そしてその対応は、人材の定着にもよい意味での影響を与えることでしょう。
最後に、私がこの連載で一番お伝えしたいのは、人材採用において何が問われるかというと、経営者つまりみなさん自身であるということです。よい人材を採用できないのも、採用した人材がすぐに辞めてしまうのも、全て経営者に問題があると考えるべきで、スタッフや環境、取引先のせいではないのです。業績がよくないのもまたしかり……。採用活動や人材教育に正解はないものだと思います。それぞれの農場に合った、その時の最善の方法を常に探ることが成功への近道となるでしょう。
これまでお伝えしたことが、皆様の採用活動や人材教育の際に少しでもお役に立てれば幸いです。

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