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【海外レポート】
ヒール宮井のオーストラリア農業紀行 後編
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 2013年08月21日
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オーストラリア・ヴィクトリア州のウィメラ・フィールド・デー(ファーム・ショー)に初めて訪れたのは1979年だから34年ぶりの訪問になる。この国の一人当たりの経営面積は米国やカナダよりもはるかに大きいが、使用される農機具は米国製とヨーロッパ製の混在状態だ。たとえばイセキでも販売されているアマゾーネの肥料散布機が展示されていたが、米国では見たこともないし、カナダでも限定的な使用状況である。
今回訪れた研修当時のホスト・ファミリーのジョン・ハミルトン氏が使用する自走スプレーヤーは数年前にわざわざイギリスまで見に行って購入した5000仕様である。なぜジョンディアやCASEなどの大手販売店が扱っている米国製自走スプレーヤーを選択しないで、オーストラリアでの部品供給をこれから始めるメーカーに決めたのか。不思議に思ったので質問してみたが、当地のディーラーがヨーロッパ製を強く勧めたらしい。その背景には近年ジョンディアをはじめとする米国系販売店がそれぞれの米国本社からの指示で行なった統廃合がある。これには生産者の反発もあり、親欧主義になびいている感じがした。
今回訪れた研修当時のホスト・ファミリーのジョン・ハミルトン氏が使用する自走スプレーヤーは数年前にわざわざイギリスまで見に行って購入した5000仕様である。なぜジョンディアやCASEなどの大手販売店が扱っている米国製自走スプレーヤーを選択しないで、オーストラリアでの部品供給をこれから始めるメーカーに決めたのか。不思議に思ったので質問してみたが、当地のディーラーがヨーロッパ製を強く勧めたらしい。その背景には近年ジョンディアをはじめとする米国系販売店がそれぞれの米国本社からの指示で行なった統廃合がある。これには生産者の反発もあり、親欧主義になびいている感じがした。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
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