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今年の市場相場を読む

品ぞろえ野菜の可能性を探る/アシタバ/ニンニクの芽/クレソン/モロヘイヤ

スーパーなどの小売店が商品ラインナップとしてどうしてもそろえておきたい商材を「品ぞろえ商品」という。多くの場合、一部の消費者や小規模業務需要者だけが買う商品であり、安くても高くても売れ行きは変わらない。ロス覚悟で置いておくだけといった場合さえある。生産側も、産地は固定され、市場からも一定の数量しか要求されない。しかし、なくてはならない商品だけに、不足すると一気に高騰する性格の商品である一方、多かったら途端に暴落するリスクもある。これら品ぞろえ商品のなかから、定番商品に出世する可能性を秘めたものもあるはずだ。



アシタバ

都下産は生鮮出荷から加工志向へ。代わって関東・東北に産地が台頭

【概況】
 東京市場のアシタバの入荷は、3~5月に入荷のピークがあるが、夏場は大きく減って単価が3倍近くに高騰する。9割以上が東京都下の八丈島や新島などで、通年出荷している。近年では入荷の減少傾向が著しく、2007年対12年では半減した。茨城の数量もまとまっており、最近では青森からの出荷も増えつつある。典型的なスーパーなどの品ぞろえ商品であるが、一部の業務用需要や加工需要には根強いものがある。


【背景】
 主産地の八丈島では、自生のものに加えて近年では積極的に栽培しているが、最近は粉末加工して茶やサプリメントにする需要が高まっており、生鮮での出荷が減っている。一方、十数年前から寒冷地向きの選抜種で、茨城の鹿行地区でのテスト栽培と商業生産が始まっているほか、東北の被災地域で「塩害に強い野菜」として導入の動きが活発化してきた。離島という物流面でハンディがある島しょから関東・東北への産地移動も進行中だ。


【今後の対応】
 サプリメントの原料としての普及が先行していることで、アシタバの機能性は徐々に認識されてきた。東京地区だけで考えてもスーパーなどでの生鮮品の品ぞろえ需要は、現在の5~6倍、300~500tはある勘定で、産地拡大が求められる。ローカルスーパーでも、入手できればそろえたい商材であり、消費者が買うか否かの問題はさておき、生産・出荷数量の拡大さえあればいわゆる「小売店需要」だけで1000t程度までなら吸収できる。

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