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【今後の対応】
外食で肉料理などに添えられるクレソンを食べる人は多い。しかし、クセがある野菜のため、付け合わせ程度の量で十分だという感覚があるためか、一般家庭の購入量は知れている。セリと同様におひたしや和え物にといったメニュー提案も見られず、いわゆるちょい足し的な存在にとどまる。クレソンの本来の旬である春から初夏にかけて、業務用の季節メニューとしてベーコンいためやパスタ、サラダなどのメニュー提案や訴求が必要か。
モロヘイヤ
夏に特化しているが需要は周年。小売向けだけで現在の倍量が必要
【概況】
東京市場のモロヘイヤの入荷は、主産地である群馬が約6割のシェアを持ち、他の関東・東北とともに7、8月を中心に最大のピークを形成する。その他のシーズンを担うのは佐賀産と沖縄産であるが、数量が少ないことで8月の単価に比べ冬から春先までの単価は3~4倍もする。典型的な品ぞろえ商品のパターンであり、売れる売れないに関係なく、どこの小売店でも周年を通じて棚飾りしておきたい商材だ。
【背景】
エジプト原産といわれ、中東では基本的な食材だとされるが、日本での一般消費はほとんどなく、業務用需要も非常に限定されている。それでも、東京市場での入荷状況は、現在のアシタバよりも数量が多いのはスーパーなどの品ぞろえ意欲が強い品目だからといえるだろう。中東などではよく利用される食材であることを踏まえ、折に触れてテレビ番組などで健康食品としての紹介があるため、消費者の試し買いの対象になっているとみられる。
【今後の対応】
モロヘイヤのテーマは明確だ。末端の消費がどこまで定着するかを考える前に、まず秋から春までの小売店需要を満たすためだけにでも生産拡大するべきだ。現在、年間の入荷270~300tに対して、少なくとも2倍の小売店需要がある。もちろん、出荷時期は10~5月の期間だ。量の多少はあっても、一応周年出荷している静岡、佐賀、沖縄などがまず増産の候補産地だろうが、西南暖地の施設園芸地帯ならもうかる副業になるに違いない。
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