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特集

農業、いまどきの女たちが考えること


三森 いいじゃーん(笑)
三宅 とにかく色んな人からすごく期待していただいて、女性だから蔑まされたことはなかったです。逆に「ああしろ、こうしろ」っていろいろ教えてくださったし。希望を持たれたというか、応援してくださったことが私は多かった。
三森 私は農業が好きだから農業をしていますよ。たまたま旦那が農家の息子だっただけです。私は自分が経営できる範囲で家事をしたかった。旦那は農家ではなく、公務員が良かったんです。収入が安定していますし。
全員(笑)
三森 それから、うちは家族経営協定を結んでいます。目指される農家になりかったので、私と旦那が二人で結びました。農業を家族で経営する時に、嫁さんでも女性でも経営者ということをキチっとうたわないといけない。ただ野菜や果物を作っているわけじゃないんだから。
昆吉則(本誌編集長) ちょっと口をはさむけど、まともな経営だったら、就業規則を定めるのは当たり前なんですよ。家族経営協定は役人に強制される話じゃないよね。
三森 でも私の周りはそう思ってない方たちが大半です。
昆 だからその人たちは経営をしようと思ってないから。
三森 そうですね。
昆 経営になろうと思ってないから、暮らしの延長線上が農業であるという前提があるからね。
加藤 やっぱり概して女性は経営者でない、ということを今の話からは感じます。ところで「結婚するとしたら、旦那さんと一緒に農業をするつもりですか」って聞くと、「いやー、意見が合わないから、それぞれがやっちゃうことになるんじゃないかな」っていう話はよくありますよね。
渡邉 絶対にケンカになる気がします。旦那さんと一緒に農業をするより、自分は農業をやって、旦那さんは別の仕事をするのがいいのかなと思います。

経営における女性らしさとは

加藤 女性らしい取り組みについてもお話を伺えますか。この間、渡邉さんにはオモシロ野菜の写真を見せていただきました。ナスに顔のイラストを張り付けているんですよね。
渡邉 ええ、面白がってもらえるかなと思って。紙を貼りつけて顔にして、飾った写真をフェイスブックに載せました。食べること以外でも楽しく情報を発信できたらいいな、と。それからトマトを触るとアクで手がまっ黒になるんです、石鹸で落ちないくらいに。その手に顔を書いて写真を撮ったりもしました。
加藤 それが新しい取引を生むきっかけになることは?

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