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畑に肥料は入れない。酵母は添加せず、皮に付いているものを使う。十分に甘いブドウが育つので、通常と違って加糖しない。その理由について岡本氏はこう説明する。
「ワインはその土地の味がするかどうかが大事だと思っています。むしろ他と違うからいい」
目下最大の課題は会社組織をいかに運営するかということ。
「自分は起業家としての才能はあるんですが、会社を運営していくことができないんです。だから今は経営を支えてくれる人材が欲しい」
そんな彼は今、岩手県でブドウづくりをする計画を進めている。サラリーマン時代に東北に暮らして岩手県の自然風土が気に入ったほか、スパークリングワインの原料となるブドウの品種を栽培するのに適した気候である。経営の新しいパートナーを得た時、彼の夢がまた一つ実現していることだろう。
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