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特集

畑の石を処理する

ストーンクラッシャ


 ストーンクラッシヤは圃場の石を直径 3cm程度までに砕いていく機械。ストーンピッカの場合は除去した石を捨て場所まで運ぶ必要があり、また、捨て場所に困ることもあるが、ストーンクラッシヤの場合はそのような問題がない。

 過去にイタリアNUOVAAGRIMURGE社のものとドイツWILLIBALD社のものが輸入されている。どちらもトラクタで牽引するタイプのものであるが。いずれも回転するハンマの遠心力で石をたたき砕いてゆく表層処理タイプなので、ストーンリッパなどで撹土したり、ディガで石を土層表面に浮き出させておくなどの前処理が必要である。これに対し、前処理なしで深さ30cmまで破砕できる機種が近年国内で開発された。


【CS210 ストーンクラッシャー仕様車】
(株)エスト


 以上紹介した石を除去するあるいは砕くという機械のほか、今後は「下層に埋め込む」という方向でも開発が検討されている。いずれにせよ、石陳除去関連機械の導入にあたっては、土質、石陳含有量、面積などの条件を十分勘案する必要がある。また、土壌中の石が圃場の排水を助けていたり、微量要素供給源となっていたりする場合もある。このような観点から除石のメリットとデメリットを検討してみることも必要であろう。

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