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日本で麻農業をはじめよう 聞いておきたい大麻草の正しい知識

麻商品の輸入の現状とポイント



麻繊維と麻の実の日本への輸入の実態

 麻商品の日本への輸入量の推移を見てみよう。図4に大麻繊維原料の輸入量の推移を示した。2000年前後のヘンプ・ファッションブームの頃には大麻繊維原料が800t近くまであった。大手アパレルメーカーが撤退してからは細々としたヘンプ衣料品輸入ビジネスが続いている。07年のリーマンショック以降、麻から撤退する業者も増えたため、貿易取引量がさらに落ち込み、12年には最盛期の10分の1に相当する80tとなっている。

 しかしながら、日本国内では麻を織物にする工場が限られており、繊維原料、糸、生地の形ではなく、完成品として輸入した場合は、この統計にはあまり反映されない。よって、実際の麻衣料品ビジネスが縮小しているのか広がっているのかはこのデータから正確には読み取れない。

 一方、麻の実の輸入量は1000t前後を推移している(図5)。大部分は鳥のエサの市場で流通している。アンパンなどのパンの上に飾られているケシの実が約600tなので、それよりもやや多い量が輸入されているのが実態である。

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