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【独断注目商品REVIEW】
ブレイク・ハロー クワトロシリーズ
- 編集部
- 2013年10月21日
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これまでも本誌では非駆動型の砕土・整地作業機を積極的に取り上げてきた。ロータリーによる過砕土からの脱却というスローガンを掲げ、そのメリットを伝えてきた。ところが、爪もの作業機を上手く利用している読者を訪ねると、必ず組み合わせて使っているのは鎮圧作業機である。播種床造成の仕上げにも、播種後にも、さらに出芽後にも多様な鎮圧作業機を活用しているのだ。
そこで今回は、後工程から逆算して、鎮圧作業が効果的に機能する砕土とはどのような状態なのかという視点で提案したい。
表層の土塊は直径2前後が目標
非駆動型の砕土・整地作業機に力を入れてきた石村鉄工の石村聡英氏によれば、「理想的な播種床は、表層に直径2前後の土塊が団粒構造をつくっている状態で、整地・砕土・鎮圧作業を仕上げた圃場に足を踏み入れても沈まない圃場がベスト」とのこと。さらに、爪もの作業機で直径5~15前後に砕土した後に、ケンブリッジローラーで仕上げるのが、理想の作業体系という。
同社が扱う砕土・整地作業機の一つであるブレイク・ハローは、重粘土地帯の凹凸の激しい圃場や硬い耕地・石の多い耕地の整地・砕土に適している。なかでもクワトロシリーズは、コイル・タインを縦方向4列に爪を配置した簡易耕起・砕土・整地機で、作業幅は2・5mと3mがある。今年の8月よりチゼルの形状をこれまでのタインに変えて、幅広のスィープシェアを標準装備した。
欧米では、簡易耕播種機や不耕起播種機などが展示会に多く並んでいるが、日本では種を播くところだけを準備するという合理性が浸透していない。チゼルの幅を広げることで作業幅全面砕土が行なえるため、ロータリーに代わって圃場の全面を粗砕土できる作業機である。
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