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津軽・黄金崎農業通信

雪をかきわけてのニンジン収穫。新たに経営陣に加わった4人の若者たちの活躍が楽しみな春です

 果樹園や、小動物の放し飼い、あるいは咲き乱れるお花畑など、魅力的な農業ランドを都市住民に解放できると考えています。この岩木山麓での新たな夢づくりには、農地取得資金も含めて7億円ぐらいの大投資が必要となります。慎重に収支を見極めながら、5年計画ぐらいで進めていくことにしています。いま、雪に覆われているこの山麓の大地に、いつか多くの人々が憩う姿を想像することは実に楽しいことです。そしてそれが実現すれば、もっと楽しいに違いありません。

 今年の作付計画は6月の総会で最終確認しますが、冒頭で述べたとおり400haを超えるとみています。この規模になると、農場開設時からスクラムを組んだ私たち3人の管理運営ではどうにもなりません。それだけに、昨年新しく法人の構成員になった4人の若者たちの活躍が楽しみです。

 4人のうち、女性の佐藤里美(31)は経理部門を担当しているため農作業に従事することはありませんが、七戸剛(37)、伊藤禎(36)、秋田谷光広(32)は7人の従業員と35人の臨時雇用者たちをリードしながら、率先してトラクタを乗り回すことになります。また、従業員の主力も20代、30代の若者たちです。

 いま、‐彼らが黄金崎農場の農作業を引っ張っています。若い活力のある農業の世界が、そこにあります。当然のことながら、こうした若い人達が安心して永続的に働けるようにするのが私たちの役目です。自己責任のもとに、間違っても倒産などすることのないような経営管理が必要です。そのためには、常に情報収集のアンテナを高くしておかなくてはなりません。外国の動きもキャッチする必要があります。私か担当する加工ダイコンも、中国の動きを抜きには語れない時代になりました。経営者がきちんとした見通しをもち、それに応えて若者たちが思う存分働く――そんな農場づくりが、少しはできてきたのかな、と思うこのごろです。

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